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冒頭が意味深!?『母なる証明』のおばさんの“舞い”に仰天

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冒頭が意味深!?『母なる証明』のおばさんの“舞い”に仰天

ポン・ジュノ監督の最新作『母なる証明』(10月31日公開)が、これまたスゴイ映画になっていた! 大絶賛された『殺人の追憶』(03)をも凌駕する出来栄えだと前評判も上々だ。本作はまず冒頭から、「うん??」と不思議なシーンで観客の心をわしづかみする。それは、キム・ヘジャ扮する母が、ススキの広がる草原で、意味不明のダンスをするシーンだ!? これって一体何?

キム・ヘジャは、本国では“韓国の母”と称される大女優だ。容姿端麗な熟女というよりは、普通のおばさんの風貌だ。そんなおばさんが、いきなり冒頭で意味不明の“舞い”を繰り広げるのだから、観客は思わず首を傾げる。さて、その心は?

キム・ヘジャが本作で表現するのは、母が子供を思う無償の愛だ。子供の心を持ったまま成長した息子のトジュン役に、韓国四天王のウォンビンが扮する。トジュンがある日殺人容疑で逮捕されてしまったため、母は息子の無実を証明しようと一人で真犯人を追っていく。

じわりじわりと緊迫感が増していく展開に、思わず前のめりになる本作。そして、衝撃的なクライマックスに突入した時、ようやく冒頭のシーンがとんでもない内容だったと知り、思わず絶句……。ごめんなさい。ネタばれなので言えないけど、そういうことか!と、ポン・ジュノ監督の演出、脚本に思わずうなる。

『母なる証明』、イチオシの映画です。観終わった後、もう一度最初から観直したくなる、リピーター率も高そうな逸品である。【Movie Walker/山崎伸子】

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