放送5000回突破!「午後のロードショー」プロデューサーが語る、テレビで映画を観る醍醐味|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
放送5000回突破!「午後のロードショー」プロデューサーが語る、テレビで映画を観る醍醐味

インタビュー

放送5000回突破!「午後のロードショー」プロデューサーが語る、テレビで映画を観る醍醐味

テレビ東京にて1996年の4月1日にスタートし、毎週月~金曜のお昼過ぎに映画を放送する「午後のロードショー」。コアな映画ファンにも人気のこの番組は、先日1月22日に放送5000回、今年の4月には25周年を迎える。そこで、MOVIE WALKER PRESSでは番組のプロデューサー、岡本英一郎へのインタビューを実施。放送ラインナップへのこだわり、動画配信が広く普及する現在において、地上波で映画を放送する意味についても語ってもらった。

【写真を見る】2月25日(木)にはマーク・ウォールバーグ×ピーター・バーグ監督の『マイル22』が放送される
【写真を見る】2月25日(木)にはマーク・ウォールバーグ×ピーター・バーグ監督の『マイル22』が放送される[c] MMXVIII STX Productions, LLC. All Rights Reserved.

「毎週月~金曜のお昼過ぎの2時間、誰もが観たくなるようなおもしろい映画を放送する」

上述の通り、今年の4月で放送25周年を迎える「午後のロードショー」だが、番組の前身となった「2時のロードショー」(1982~94年まで放送)から数えると、40年近くも映画を放送し続けてきたことになる。

その長い歴史において変わらずに大切にされてきたことが、「毎週月~金曜のお昼過ぎの2時間、誰もが観たくなるようなおもしろい映画を放送する」という番組のコンセプトであり、「『午後のロードショー』では、ハリウッド大作から(日本では)劇場公開されていないけどおもしろいB級作品まで、幅広い作品をラインナップしてきました」と岡本プロデューサーは語る。

しかし、時の流れとともに変化を余儀なくされたところも。「昔は、ちょっとHなお色気シーンや残酷なシーンも、『午後ロー』だからと許されていた部分がありました。しかし、昨今は地上波での映画放送も減り、視聴者の期待とチェックも厳しくなってきているので、そのようなシーンを流すことは難しくなっています」

一方で「最近は、“縦の特集(2月に予定している『水曜は美女に迫る危機!』や『金曜は豪華アクションスター!』など曜日別の特集)”にも力を入れています。視聴者のみなさんが、それぞれの好みに合わせて番組を視聴できるのも楽しみ方の一つかもしれません」とも説明。このあとに続く言葉からも様々な試行錯誤を重ねてきたことが伺える。

ジュリア・ロバーツ&デンゼル・ワシントン共演のサスペンス『ペリカン文書』
ジュリア・ロバーツ&デンゼル・ワシントン共演のサスペンス『ペリカン文書』[c] Warner Bros. Entertainment Inc.

「新作もどんどん取り入れていかないといけない」

単純計算で年間250本ほどの作品が放送されるわけだが、放送作品を選ぶ基準やポイントはどこにあるのだろうか?


「やはり、誰が観ても“おもしろい”と感じる映画を選ぶことが一番重要だと考えています。そのうえで、途中でCMをはさんでも楽しめる、わかりやすいストーリーでテンポが良い作品であることもポイントです。あとは、夏なら海を舞台にした作品、サメやワニが登場する水辺のパニックもの。アカデミー賞の季節なら過去の受賞作品を選ぶなど、シーズナリティも大事にしています」

夏シーズンには、サメやワニが登場する海洋パニックも人気(「シャークネード 完全震撼ブルブルBlu-ray BOX」)
夏シーズンには、サメやワニが登場する海洋パニックも人気(「シャークネード 完全震撼ブルブルBlu-ray BOX」)

これだけの本数になると候補作品のチェックも大変なはず。岡本プロデューサーをはじめ、編成にかかわるスタッフがどのぐらいのペースで映画を鑑賞するのか?という質問には、「作品のチェックは毎日しています。購入作品を検討するために未見の作品を鑑賞するほか、購入した作品を放送用に編集するため、特に内容が過激な作品などは、事前にもう一度確認する場合もあります。そして、編集後にもチェックする必要があるので、1本につき2~3回は観ることになります」との答えが。作品の選定から放送に至るまでの簡単なプロセスも明かしてくれた。

また、基本的に旧作を放送しているイメージがあるが、「視聴者が飽きてしまわないように、新作もどんどん取り入れていかないといけません」と語るように新作チェックにも余念がない。

「配給会社さんからご提案いただいた作品や、今後購入する可能性がある作品を発掘するために映画館にも行きます。本数的には配給会社さんからのご提案作品が年間100~200本ぐらい、劇場で鑑賞する作品が80~130本ぐらい、放送用の確認も含めると年間400本ぐらいは観ている計算になりますね」

ウィル・スミスとトミー・リー・ジョーンズが共演したSFコメディシリーズの第1作『メン・イン・ブラック』
ウィル・スミスとトミー・リー・ジョーンズが共演したSFコメディシリーズの第1作『メン・イン・ブラック』[c] 1997 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved.
■「午後のロードショー」
毎週月~金曜13:35~ テレビ東京にて放送中
https://www.tv-tokyo.co.jp/telecine/oa_afr_load/

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