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生田斗真、ベルリン映画祭受賞の喜びを報告「日本映画の可能性を広げていくべき」

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生田斗真、ベルリン映画祭受賞の喜びを報告「日本映画の可能性を広げていくべき」

『かもめ食堂』(06)の荻上直子監督、生田斗真の主演映画『彼らが本気で編むときは、』の初日舞台挨拶が2月25日に新宿ピカデリーで開催され、生田、桐谷健太、柿原りんか、荻上直子監督が登壇。

第67回ベルリン国際映画祭の「パノラマ部門」と「ジェネレーション部門」の2部門に正式出品され、“テディ審査員特別賞”と、“観客賞(2nd place)をダブル受賞した本作。生田はトロフィーを手に「一生懸命努力をして汗水たらして作った作品が海を超えて、ドイツ・ベルリンという土地で評価されたことがうれしいです」と喜びを語った。

生田は「お客さんと一緒に映画を観ていると、とってもいいリアクションを起こしてくれていてうれしかったです。『やっぱり日本映画って面白いでしょ』と思ったし、これからも日本映画の可能性をもっと広げていくべきだとも思ったし、自分でもその力添えができたらいいなと」と熱い思いを口にした。

海外の映画祭は初参加となった桐谷は「上映後にスタンディングオベーションをずっと長い時間してもらえた時、しみじみと本当にうれしく感じました」と言うと生田も「うれしかったです」と言葉をかみしめた。

子役の柿原も「初めての海外がベルリン映画祭で、レッドカーペットも初めて歩かせていただき本当にいい経験をさせていただきました」と笑顔でコメント。

荻上監督はテディ審査員特別賞の受賞について「ヨーロッパの方ではトランスジェンダーの役はトランスジェンダーが演じなければいけないというムーブメントがあったので、今回の受賞は本当にびっくりしました」と感想を述べると、生田は「良い作品になったと自負しています。頑張っていれば思いは伝わると思いました」と力強く締めくくった。

『彼らが本気で編むときは、』は、生田がトランスジェンダー役に挑んだ話題作。優しさに満ちたトランスジェンダーの女性リンコ(生田斗真)と、恋人のマキオ(桐谷健太)、マキオの姪である孤独な少女トモ(柿原りんか)の交流を描く。【取材・文/山崎伸子】

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