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前哨戦で映画賞184受賞の独走!『ラ・ラ・ランド』アカデミー賞はどうなる?

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前哨戦で映画賞184受賞の独走!『ラ・ラ・ランド』アカデミー賞はどうなる?

いよいよ現地時間2月26日(日本時間27日)に開催される第89回アカデミー賞授賞式。これまでの前哨戦で圧倒的な強さを見せつけてきたのが、『タイタニック』(97)と並ぶ過去最多タイの14ノミネートを果たした『ラ・ラ・ランド』だ。ゴールデン・グローブ賞歴代最多7部門での受賞も話題となったが、2月20日の時点で世界の映画賞受賞数が184受賞392ノミネートと賞レースを独走中だ。

『ラ・ラ・ランド』は、アカデミー賞の作品賞、監督賞、主演男優賞(ライアン・ゴズリング)、主演女優賞(エマ・ストーン)、脚本賞、撮影賞、編集賞、美術賞、衣装デザイン、録音賞、音響効果賞、作曲賞、主題歌賞(City of Stars、Audition)にノミネートされている。

前哨戦の結果を見てみると、トロント国際映画祭での最高賞にあたる観客賞をはじめ、全米製作者組合賞(PGA)、英国アカデミー賞(BAFTA)が作品賞を含む最多5部門、ニューヨーク映画批評家協会賞が作品賞を含む8部門、AFIアワードなど数多くの賞を受賞し、圧倒的な強さを見せつけている。

歴代最多受賞作品は『ベン・ハー』(59)、『タイタニック』(97)、『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』(03)が11部門に輝いているが、ミュージカルというジャンルに限って見ると、『ウエスト・サイド物語』(61)が10部門で最多となる。14年前の『シカゴ』(03)については13部門にノミネートされ、結果受賞したのは6部門止まりとなったので、今回の『ラ・ラ・ランド』には大いに期待が寄せられている。

最大のライバルは、ブラッド・ピットがプロデューサーを務めたバリー・ジェンキンス監督作『ムーンライト』(4月公開)で、こちらは作品賞、監督賞、脚色賞、助演男優賞、助演女優賞、編集賞、撮影賞、作曲賞の8部門にノミネートされている。今年は“白すぎるオスカー”を払拭するノミネート結果となっただけに、同作がどこまで健闘するかという点も大いに気になるところだ。

いずれにしても日本公開が抜群のタイミングとなり、すでに映画ファンならずとも熱い視線を浴びている『ラ・ラ・ランド』。果たして本作はいくつオスカー像を手にすることになるのか?受賞結果が実に待ち遠しい。【文/山崎伸子】

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