スタッフ&キャストの“挑戦”が詰まった野心作『ドクター・デスの遺産ーBLACK FILEー』Blu-ray&DVDが発売

日本では違法とされている安楽死をテーマにした中山七里の小説を映画化した『ドクター・デスの遺産ーBLACK FILEー』のBlu-ray&DVDが3月24(水)に発売。『神様のカルテ』などヒューマン・ドラマに定評のある深川栄洋監督が、余命わずかな重病者に死をもたらす〝ドクター・デス〞と警察の攻防をスリリングに描き出すクライム・サスペンスだ。綾野剛と北川景子が、「安楽死は殺人と言えるのか？」という難題に直面する主人公の刑事バディ役で抜群のコンビネーションを披露。複雑な社会問題を切り取りながら、エンターテインメントとして見事に昇華させている本作の見どころを紹介しよう。特典のメイキングでスタッフ＆キャストのこだわりを細部まで見届けてほしい。

重厚なテーマと犯罪捜査劇を巧みに融合

一部では容認している国もあり、世界中で議論されている安楽死の是非と定義を問う本作。そこに姿の見えない敵を追う捜査劇からサイコ・スリラーへ色合いを深める物語を組み合わせ、一級のエンターテインメントが誕生した。

犯人の正体を巡り二転三転するストーリー展開

物語が進むにつれ、看護師を伴って末期患者を診察していた老医師の存在が明らかに。彼を容疑者として捜査を進め、正体をつかむ犬養と高千穂。だが、さらなるどんでん返しが起き、ラストまで緊張感が途切れることはない！

ドクター・デスは救いの神!? 感情を揺さぶる葛藤のドラマ

誰もが死ぬ権利をもつという考えのもと依頼を実行し、遺族から感謝されるドクター・デスと、殺人事件として捜査に奔走する警察。登場人物がもつさまざまな価値観を異なる角度から見ることで、死生観を改めて考え直させられる。

対照的な刑事バディを演じた綾野&北川のケミストリー

メイキングで綾野は「どんな顔をして芝居しているか常に想像できる」、北川は「とことん役を追求する熱い人」と互いへの信頼を語る2人。高千穂が動揺する犬養に強烈なビンタをするシーンは、彼らだからこそ生まれた名場面だ。

セル特典はメイキング&ビジュアルシート

撮影に密着したメイキングでは、深川監督について「脚本を読み解く方法を教えてくれた」と話す北川に対し、「良い意味で厳しくて“変態”」と語る木村佳乃が印象的だ。L版のビジュアルシートは犬養&高千穂が写った3枚を封入する。

文/DVD&動画配信でーた編集部