生徒会長役の池田エライザにサンシャイン池崎も!?「賭ケグルイ」中毒者たちが“狂いまくった”魅力を語る - 3ページ目|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
生徒会長役の池田エライザにサンシャイン池崎も!?「賭ケグルイ」中毒者たちが“狂いまくった”魅力を語る

インタビュー

生徒会長役の池田エライザにサンシャイン池崎も!?「賭ケグルイ」中毒者たちが“狂いまくった”魅力を語る

池田エライザ(桃喰綺羅莉役)

――原作やアニメ版もお好きとのことですが、池田さんがハマった「賭ケグルイ」の魅力は?
物語とギャンブルが共鳴していると言いましょうか、ギャンブルにストーリーがあると言いましょうか。今回の劇場版でもそうですけど、そのキャラクターだからできるプレイや技がそれぞれにあるのもいいですよね。私はギャンブルは苦手で、ポーカーも上手くできない。ジジ抜き、ババ抜きぐらいしかできなくて、しかも負けるんですけど(笑)、そんな私でもギャンブルの裏にある物語の奥が深いから熱くなれるんですよね。その、『賭ケグルイ』の世界に流れる色気や知性にハマってしまいました。

――漫画、アニメ、映画と様々なメディアで展開されている「賭ケグルイ」シリーズですが、推しキャラは誰ですか?
漫画もそうですけど、(早乙女)芽亜里が大好きです。かわいいですよね。絶望的な展開が多いなかで、芽亜里はみんなの支えじゃないですか?彼女を拠りどころにして映画やドラマを観ているところもあるし、私はクルクル動いてくれる芽亜里がきれいだなあ、かわいいなあと思いながらいつも観ていました。それに、演じている森川(葵)さんは天才ですから。人を惹きつける力がスゴい!フィールドをすべて使って動くし、身のこなしも軽やかだから、ずっと見ていられるんです。あと、いつも健気な五十嵐(清華)もすごくかわいいと思います。一緒にお芝居をする時は、五十嵐を演じている中村(ゆりか)さんの真っ直ぐな目線がいつもつらくて、なかなか目を見てあげられませんでしたけどね(笑)。

――ドラマ版、映画版でご自身が演じられた桃喰綺羅莉の一番お気に入りのセリフを教えてください。
あー迷うなあ。でも、今回の劇場版で夢子に言う「楽しませてちょうだい」ですね。それを受けて、夢子は「もちろんです!」って言うんですけど、あのセリフは、シチュエーションも含めてビリビリってきました。綺羅莉のファンは世界中にいっぱいいるんですが、あのシーンはみんな悶絶するでしょうね(笑)。原作ファンの私も、ウワッ、綺羅莉がこのセリフを言うなんてすばらしいと思いましたから。賭場を降りても、王者は王者だなという感じもしましたしね。

――今回の劇場版ならではのおもしろさを、実際にその世界の中で生きた当時者の視点で語っていただけますか?
会長はこれまで生徒たちを見ているだけだからやることがなくて、座りすぎて腰痛になったりしたんですけど、今回は「綺羅莉が立った!」じゃないですが、やっと賭場に出ましたので、多少はお役に立てたと思います。歩くこともなかったけれど、綺羅莉は一糸乱れぬ動きをするので、歩くテンポも崩したくなくて。カツン、カツンと歩く綺羅莉っぽいテンポを探ったりしました。ギャンブルシーンも楽しかったあ!みんなみたいにウワ~と熱いテンションでいけない寂しさはまだあるけれど、敵か味方かわからなかった夢子と宇宙の果てでピコピコと交信している感覚も味わえて。あれは、自分でも想定外でした。こういうお芝居の仕方もあるんだと思ったし、(浜辺)美波とそういう協力関係を築けたのもうれしかったです。

――ギャンブルのシーンは、浜辺さんと撮影前になにか話し合ったりしましたか?
特にしていないです。ギャンブル自体がコミュニケーションですし、特に私と美波は、ギャンブル中にあまりしゃべるタイプではないから、感情のままにやる感じで。普段の綺羅莉も、自分の中で胸が高まっても逆のスイッチを入れて、盛り上がれば盛り上がるほどドライになっていくお芝居だったので、あれは不思議な作業でした。ただ、クライマックスのギャンブルシーンは撮影に3日もかかったので、かなり過酷でしたね。その過酷さ、追い詰められている感じも、いい形で映画に反映されていると思います。

――ちなみに、池田さん自身、ギャンブルは苦手ということでしたが、勝負ごとは?
本番に強いです。いままで、歌番組などもリハの間中は「全然できない、できない」って言っていて、本番でスコーンってできることが多かったですから。そこは親に感謝です。

milet(主題歌)

――ずばり、「賭けグルイ」の魅力とはなんだと思いますか?
その魅力は、狂っていれば狂っているほど面白いという常識から逸脱したこの「賭ケグルイ」の世界観にあると思います。またイカサマや心理戦によって最後まで勝負の行方がわからない、独特な恐怖の入り混じった緊張感も、この作品にどんどん惹かれていく理由の一つだと感じます。

――「賭けグルイ」の 主題歌を歌う際に、もっともたぎった点は?
いっそこの作品のように狂ってしまえと思いながら、酸欠になりかけながら歌ったことです。この「checkmate」はクールでアグレッシブに聴こえる楽曲ですが、歌っている最中は最高に楽しく、華麗にクレイジーになることができたと思います。狂うほどに楽しくなっていく蛇喰夢子の気持ちが少しわかった気がします。

――一番好きなキャラクター、とその理由
蛇喰夢子と生志摩妄が一位タイで好きです。妄に関しては、私もあそこまで狂えたらな、という憧れでもあります。夢子は普段の姿とギャンブル中の姿のギャップがたまらないですよね。そして敢えてリスクを冒しにいくギャンブルに貪欲な彼女の姿勢には惚れざるを得ないです。

――「賭けグルイ」が好きになったきっかけは?
数年前、夜中にテレビをつけていて、とても可愛い女の子たちが出ている学園もののアニメがやっていたので何気なく観ていたら、その可愛かった女の子たちが恐ろしいくらい豹変してギャンブルに狂っていって。その世界観のなかで「怖い」と「おもしろい」を往来する不思議な感覚に、気づいたら深くハマっていました。

加藤諒

――ファンとして、「ここに注目すべき!!」という「賭ケグルイ」の魅力は?
美少女達の"マジ顔"に注目です。登場人物の本性が出た時や窮地に立たされた時に出るこの"マジ顔"を初めて観た時、衝撃を受けたのと同時に『絶対この作品面白い』と確信しました。もし自分が実写版に出演出来たなら、この顔芸に最も重きを置きたいくらい、賭ケグルイに欠かせない表現だと思います。

――漫画、アニメ、映画と様々なメディア展開がされている「賭ケグルイ」シリーズですが、推しキャラは?
蛇喰夢子です。日常のほんわかしている時とギャンブルで賭ケグルっている時のギャップにやられると共に、毎回彼女の勝利への道筋にスカッとさせられる所が好きです。
蛇喰夢子を演じられた早見沙織さん、浜辺美波さんを好きになったのも賭ケグルイがきっかけです。

――漫画、アニメ、映画、全シリーズを通じて一番お気に入りのセリフは?
夢見弖ユメミの『踊り狂ってる暇があるなら私の歌を聞けよ!何でライブでお前が一番汗かいてんだよ!!』です。自分もライブに行くと踊って汗をかく事が多いので、着替えを持って行く時もあります。ハッとさせられた台詞です。そしてステージではキラキラしているユメミでも、この台詞のなかで、彼女の思い通りにいかない苦しみや悲しみや苛立ちなど色んな感情が重なってる所がお気に入りです。

サンシャイン池崎

――ファンとして、「ここに注目すべき!!」という「賭ケグルイ」の魅力は?
賭ケグルイはタイトル通り、主人公蛇喰夢子の賭け狂いっぷりに注目して欲しいです!見た目は可憐で清楚で可愛い!しかし賭け事になった時の狂気っぷりが半端じゃない!狂いまくります!顔の表情!狂い方!行ききってます!初めて読んだ時腰抜けるかと思いました!そんな蛇喰夢子を完璧に演じきれる浜辺美波さんは圧巻です!憑依してます!

――漫画、アニメ、映画と様々なメディア展開がされている「賭ケグルイ」シリーズですが、推しキャラは?
漫画版は夢見弖ユメミが大好きです。夢に貪欲過ぎて、目的の為手段を選ばないとこ、裏と表のギャップが最高で、人間の弱くて汚い部分全開で最高です。
ドラマ版は鈴井君と木渡が好きです。鈴井くんのうるさいリアクション、ツッコミが気持ちいい。木渡はドラマ、映画だとめちゃカッコいい!!!漫画しか見てない人はドラマや映画の世界観の再現度を是非見て欲しい!役者さんの怪演っぷり!たまんないです!

――漫画、アニメ、映画、全シリーズを通じて一番お気に入りのセリフは?
僕は漫画の4巻終盤の、ユメミに裏切られた知ったユメミオタクの、「ユメミちゃんっ好きだぁーーー!!!」からのメアリの「あれ嘘泣きじゃん」がたまらく切なくて、女子の怖さをこれでもかって知りましたし、ユメミの夢の為のストイックさに痺れました。
あと一巻の夢子の「出血を覚悟しなければ人はだませませんよ」も共感できました。芸人もリスクの高いネタや怪我するぐらいのキャラをやりきってこそ大きな笑い、成功があると思います。僕も血だらけになる覚悟で芸人やろうと思い直しました。

平子祐希(アルコ&ピース)

――面白いと思った点と特に印象に残ったキャラクターは?
蛇喰夢子役の浜辺美波さんの目の演技が圧巻です。今回注目すべきは“敗け”の目。蛇喰の敗けを通して人間性・物語の奥行が格段に深みを増しました。
それと、藤井流星さん演じる敵キャラ、 視鬼神真玄の狂気と知性、そして指先のみならず、毛先にすら宿るそこはかとないエロス。
タイトルの『グルイ』を演者達が遺憾なく発揮し、其々の表現として芸術的に昇華させている。緊張感と解放で息が止まりそうでした。

取材・文/イソガイマサト

■池田エライザ
1996年生まれ、福岡県出身。2009年、ファッション誌「ニコラ」の第13回ニコラモデルオーディションでグランプリを受賞し、2011年『高校デビュー』にて映画作品デビュー。『ルームロンダリング』(18)『貞子』(19)などで主演を務め、「賭ケグルイ」シリーズではドラマから『映画 賭ケグルイ』(19)『映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット』(6月1日公開)まで生徒会長桃喰綺羅莉役を演じる。
近年は『夏、至るころ』(20)で初監督を務めるなど、多方面で活躍中。

■milet
東京都出身。2019年にメジャーデビュー。Toru(ONE OK ROCK)プロデュースの曲「inside you」で注目。『映画 賭ケグルイ 絶対絶命ロシアンルーレット』主題歌「checkmate」がdigital singleとして配信中。全国11箇所を巡る初の全国ホールツアー「milet 1st tour SEVENTH HEAVEN」が6月5日(土)より開催予定。
・公式サイト:https://www.milet.jp/

■加藤諒
1990年生まれ、静岡県出身。10歳のときにTV番組「あっぱれさんま大先生」でデビュー。犬童一心監督の『金髪の草原』(00)で映画初出演を果たし、その後NHK大河ドラマ「真田丸」、映画『翔んで埼玉』(19)、舞台「パタリロ!」など、ドラマから映画、舞台まで幅広いジャンルで話題作に出演。映画『老後の資金がありません!』(10月30日公開)が控える。

■サンシャイン池崎
1981年生まれ、鹿児島出身のお笑い芸人。2007年に芸能界デビューし、テレビやラジオなどで活躍中。現在は保護猫活動にも積極的に参加しており、Twitterの猫専用アカウントのフォロワー数は51万人を突破するなど話題に。

■平子祐希(アルコ&ピース)
1978年生まれ、福島県出身のお笑い芸人。2006年、酒井健太とお笑いコンビ「アルコ&ピース」を結成。『THE MANZAI 2011』『THE MANZAI 2012』において連続で決勝進出を果たし、一躍知名度を上げた。愛妻家としても有名で、2020年に著書「今日も嫁を口説こうか」(扶桑社)を出版。テレビ番組『勇者ああああ』、ラジオ番組「アルコ&ピースD.C.GARAGE」などで活躍中。

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