【第93回アカデミー賞】アンソニー・ホプキンスが史上最高齢の83歳で主演男優賞を受賞!|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
【第93回アカデミー賞】アンソニー・ホプキンスが史上最高齢の83歳で主演男優賞を受賞!

映画ニュース

【第93回アカデミー賞】アンソニー・ホプキンスが史上最高齢の83歳で主演男優賞を受賞!

現地時間4月25日(日本時間4月26日)に開催された第93回アカデミー賞授賞式。主演男優賞に輝いたのは、『ファーザー』(5月14日公開)のアンソニー・ホプキンスで、6度目のノミネート(過去に主演男優賞3回、助演男優賞2回)となったが、アカデミー賞主演男優賞では史上最高齢となる83歳での受賞という快挙を果たしたが、授賞式には参加しなかった。

史上最高齢となる83歳での受賞
史上最高齢となる83歳での受賞[c]NEW ZEALAND TRUST CORPORATION AS TRUSTEE FOR ELAROF CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION TRADEMARK FATHER LIMITED F COMME FILM CINE-@ORANGE STUDIO 2020

『ファーザー』は、現実と幻想の境界が曖昧になっていく認知症の父親とその娘による親子の絆を見つめた感動の物語。ホプキンスは自身と同名で生年月日も同じ父親役に扮し、娘役は『女王陛下のお気に入り』(18)のオスカー女優オリヴィア・コールマンが演じた。監督は原作舞台を手掛けたフロリアン・ゼレールで、本作が長編初監督作となった。主演男優賞のほか、作品賞、コールマンの助演女優賞、脚色賞、編集賞、美術賞の6部門でノミネートされた。


ホプキンスは「私は父を演じたんです。父は認知症ではありませんでしたが最後の数週はその兆候が見えました。死を恐れるあまりとても怒っていて、目が合うだけで身がこわばりました」と、主人公アンソニーを演じるにあたり、自身の父親を参考にしたと語っていたが、その熱演をぜひスクリーンで確かめていただきたい。

チャドウィック・ボーズマンの遺作となった『マ・レイニーのブラックボトム』
チャドウィック・ボーズマンの遺作となった『マ・レイニーのブラックボトム』David Lee/NETFLIX

有力視されていたNetflixオリジナル映画『マ・レイニーのブラックボトム』(配信中)の故チャドウィック・ボーズマンを押さえ、2度目のオスカーに輝いたアンソニー・ホプキンスは1937年生まれ、英国出身。世界中の人々を戦慄させた『羊たちの沈黙』(91)のレクター博士役での主演男優賞受賞から30年ぶりの受賞となった。

文/山崎伸子

関連作品

  • ファーザー

    4.1
    940
    フロリアン・ゼレールの舞台「Le Pere」をアンソニー・ホプキンス主演で映画化
    Amazon Prime Video U-NEXT Netflix
  • ミナリ

    3.6
    995
    アメリカンドリームを胸に移住してきた韓国人一家の物語をA24とPLAN Bで描く
    Amazon Prime Video U-NEXT Netflix
  • Mank/マンク

    3.2
    37
    『市民ケーン』の脚本家ハーマン・J・マンキーウィッツを主人公に描く人間ドラマ
    Netflix