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あのSF大作から影響!『クワイエット・プレイス』最新作、監督こだわりのカーアクションを独占入手

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あのSF大作から影響!『クワイエット・プレイス』最新作、監督こだわりのカーアクションを独占入手

音を立てたら“何か”がくるという極限の世界を生き抜く一家の姿を描き、全世界で社会現象級のヒットを記録した『クワイエット・プレイス』(18)の続編『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』が6月18日(金)より公開。このたび本作から、ジョン・クラシンスキー監督のこだわりが詰まったカーアクションシーンの本編映像と撮影裏話を独占入手した。

北米ではコロナ禍以降で最高のオープニング興収を記録し、前作以上の高評価を獲得している本作。最愛の夫リー(ジョン・クラシンスキー)と、住む家を失ったエヴリン(エミリー・ブラント)。産まれたばかりの赤ん坊と2人の子どもを連れて新たな避難場所を求め、外の世界へと出た彼女は、逃げ込んだ廃工場で謎の生存者エメット(キリアン・マーフィ)と遭遇。その出会いをきっかけに、エヴリンたち一家の運命は激しく動き始めることに…。

前作を超える緊張感に満ちた本作で、クラシンスキー監督が特に重視したのは登場人物たちの感情やエヴリンたち家族のつながりだったという。「最初に言ったのは、親密さが描けないならこの映画はやらないということだった。描く世界が広くなってもすべてを動かしているのは家族の核にあるもの。すべての行動や特殊効果は物語をもとに生まれているのであって、エヴリンたちに起きることをすべて自然なこととして感じて欲しかったんです」と、そのリアルさへのこだわりを明かす。

そしてクラシンスキー監督はスタントの使用を極力控え、特殊効果と実際の俳優たちの演技を融合させることを選択。なかでも過酷だったというのが、“何か”が現れた衝撃の1日目のシーンでの、エヴリンが車を運転するカーアクション。リアルな映像を作りだすため、エミリー自らに運転を担当させたクラシンスキー監督は「彼女の運転と車の周りで起きていることをすべてワンショットで撮影しました」と語り、アルフォンソ・キュアロンの『トゥモロー・ワールド』(06)の伝説的な長回しシーンに影響を受けたことを明かしている。

このたび到着した本編映像には、その緊張感たっぷりの1日目のシーンの一部を確認することができる。マーカス(ミリセント・シモンズ)とリーガン(ノア・ジュプ)を乗せて車を運転するエヴリン。窓の外では逃げ惑う人々の姿。異変に気付いた彼らの前に、突如として“何か”が現れる…。前作では明かされなかった衝撃の1日目に、一体なにが起きていたのか。そしてノイズと危険にあふれた外の世界へ旅立ったエヴリンたちにどんな運命が待ち受けているのか。前作を遥かに超えた極限の恐怖を、是非とも劇場で味わってほしい。


文/久保田 和馬

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