ベールに包まれていた“竜”役は佐藤健!『竜とそばかすの姫』で中村佳穂に教えを乞う!?「あまりにも最初から上手すぎた」|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
ベールに包まれていた“竜”役は佐藤健!『竜とそばかすの姫』で中村佳穂に教えを乞う!?「あまりにも最初から上手すぎた」

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ベールに包まれていた“竜”役は佐藤健!『竜とそばかすの姫』で中村佳穂に教えを乞う!?「あまりにも最初から上手すぎた」

『サマーウォーズ』(09)の細田守監督最新作『竜とそばかすの姫』(7月16日公開)の完成報告会見が、7月6日にグランドハイアット東京で開催され、中村佳穂、成田凌、染谷将太、玉城ティナ、佐藤健、細田守監督が登壇。これまでベールに包まれてきた「竜」役だと発表された佐藤は「非常に複雑な役で、自分に務まるかと思いましたが、細田監督の温かなディレクションにより、最後まで演じきることができました」と胸をなでおろした。

『竜とそばかすの姫』は、母親の死により心に大きな傷を抱えた主人公のすず(中村)が、“もうひとつの現実”と呼ばれる50億人が集うインターネット上の仮想世界<U>で大切な存在を見つけ、悩み葛藤しながら未来を切り開いていく勇気と希望の物語。

内藤鈴、ベル役の声優を務め、歌も歌った中村佳穂
内藤鈴、ベル役の声優を務め、歌も歌った中村佳穂

細田監督は「今回は映画を作るうえで一番の発想は、インターネットの世界で『美女と野獣』をやったら、というものでした。インターネットは現実と虚構を最初から合わせ持っている存在で、野獣も二面性を持っている。それを現代の日本で、インターネットを介してどう表現できるのかと。『美女と野獣』は自分も大好きなので、今回それを映画にできて光栄だなと思います」と解説した。

すず=ベル役を勝ち取った中村は、劇中で美声も披露している。「オーディションのご依頼が来た時、まさか自分に声優のオファーが来るとは思ってなかったので、家でびっくりして、ずっと笑ってました」と語り、佐藤たち共演者について「皆さんがすごく丁寧に話しかけてくださったし、毎日感銘を受ける日々でした」と感激しきりだった。

【写真を見る】隠されていた“竜”役の声優が発表!佐藤健が「細田監督の温かなディレクションで演じきれた」と感謝
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「僕、前から中村さん大ファンでした」という成田は、歌の収録シーンを見学させてもらったと言う。「ウキウキしながら見てたんですが、すごすぎて。中村さんが歌い終わったあと、すごい空気になりました。本当にすごいっすよ。感情を入れながら歌うので、直接心に届きました」と興奮しながら感想を述べた。

細田監督も「中村さんの歌って特別だと思う。歌が上手い人や表現力を持った人はたくさんいるけど、中村さんが特別なのは、すごく歌を大事にしてるし、歌ってる歌に、愛されているというか、歌と中村さんが近い存在になっている。唯一無二の人です」と手放しで絶賛する。


佐藤はアフレコも中村と一緒に行う日が多かったそうで「本当に初めてとはまったく思えないほど堂々とされていた。あまりにも最初から上手すぎたので、どうやってるんですか?と聞いたくらいです。教えを乞うてやらせていただきました」と感服していた。

本作は、第74回カンヌ国際映画祭 オフィシャル・セレクション「カンヌ・プルミエール」部門への選出が決定した。「『未来のミライ』も監督週間で呼ばれてすごい光栄だと思ったのですが、今回は新設のプレミア部門で呼ばれてびっくりしました。ラブロマンス、アクションあっての映画で、カンヌらしからぬ内容ですが、勇気を持って選んでくださった皆さんに感激しました」と語った。

全員でフォトセッション
全員でフォトセッション

また、完成した映画を一足早く観た中村は「すべてがエネルギーを持っていて、圧倒的な気持ちになりました!」と、佐藤は「すばらしかったです。細田監督の真骨頂であり、新境地を見せていただいた」と、染谷は「傑作を観ちゃったなと思いました」と、玉城は「細田さんがずっとインターネットを肯定してくれているのがとってもうれしい」とそれぞれが心から作品を称えた。

なお、本イベントは「東宝 YouTube チャンネル」「LINE LIVE(スタジオ地図オフィシャルアカウント)」で生配信された。

取材・文/山崎伸子

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