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ジョニー・デップが日本を描く!『MINAMATA―ミナマタ―』予告&11枚の解禁写真に見る本気度

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ジョニー・デップが日本を描く!『MINAMATA―ミナマタ―』予告&11枚の解禁写真に見る本気度

ジョニー・デップ製作&主演の最新作『MINAMATAーミナマター』(9月23日公開)より、日本版30秒予告編と場面写真11点が一挙解禁となった。

【写真を見る】チッソの工場の前で果敢に撮影に挑む場面
【写真を見る】チッソの工場の前で果敢に撮影に挑む場面[c] Larry Horricks

熊本県水俣市のチッソ工場の廃水を原因とし、現在まで補償や救済をめぐる問題が続く水俣病。その存在を世界に知らしめたのが、写真家ユージン・スミスとアイリーン・美緒子・スミスによる写真集「MINAMATA」。デップ自身が長年の憧れだったと語るユージンの遺作である写真集をもとに、デップの製作&主演で待望の映画化が実現。本作では、報道写真家として功績を評価されながらも心に傷を抱えたユージンが、アイリーンとともに水俣を訪れ、現地で暮らし人々の日常や抗議運動、補償を求め活動する様子を写真に収めていく濃密な日々が描かれる。

「LIFE」の編集⻑(ビル・ナイ)に水俣への取材を訴える
「LIFE」の編集⻑(ビル・ナイ)に水俣への取材を訴える[c] Larry Horricks

「ユージン氏は心の中に痛みを抱えていた。でも、水俣が彼の心を再び開いたんだと思う」と語るデップが容姿から内面に至るまで、傷ついた写真家が再びカメラを手に取り、闘いに身を投じていく生き様を見事に体現し現代に蘇らせた。本作は、2020年ベルリン国際映画祭で特別招待作としてワールドプレミア上映され「デップが最高の演技を披露」「デップが役に消える」と各国メディアに絶賛された。共演はビル・ナイ、日本からは真田広之、國村隼、美波、加瀬亮、浅野忠信、岩瀬晶子など実力派キャストが集結。音楽は坂本龍一が手掛ける。

真田広之はチッソに補償を求める活動のリーダーに
真田広之はチッソに補償を求める活動のリーダーに[c] Larry Horricks

解禁された予告には、ユージンが危機にある水俣を訪れ、人々の前で「共に闘いたい」と語る姿や、激しい暴行を受け包帯だらけになりながらも、真実を伝えるために必死にカメラの前に立つ姿などが、坂本の情感溢れる音楽をバックに映し出される。本人かと見間違うほどに役になりきったジョニーの迫真の演技が、水俣での激しく熱いドラマを予感させる。また、チッソに補償を求める活動のリーダーを演じた真田の鬼気迫る演技にも注目だ。

水俣病の被害で生まれつき目が見えず話せない娘を持つ夫妻(浅野、岩瀬)
水俣病の被害で生まれつき目が見えず話せない娘を持つ夫妻(浅野、岩瀬)[c] Larry Horricks

あわせて解禁となった場面写真には、ユージンとアイリーン(美波)がチッソの工場の前で果敢に撮影に挑む姿、「LIFE」の編集⻑(ビル・ナイ)に水俣への取材を訴える場面、チッソの社長(國村)と対峙するユージン、水俣病の被害で生まれつき目が見えず話せない娘を持つ夫妻(浅野、岩瀬)、チッソに補償を求める中心メンバーの一人(加瀬)と水俣の調査をするユージンとアイリーン、など緊迫のシーンと主要キャストたちのそれぞれの複雑な表情を切り取っている。


ユージンに長年憧れを抱いたジョニーが、「映画の持つ力をフルに活用して、この歴史は語り継がれなければならない」と映画化を熱望した衝撃の感動作! ジョニーがキャリアのすべてをかけて伝える世界への警告と希望の光を、しっかりと受け止めたい。

※記事初出時、タイトル表記に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

文/タナカシノブ

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