「役者として最高の贈り物」スカーレット・ヨハンソンが明かす、『ブラック・ウィドウ』に込めた想い|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
「役者として最高の贈り物」スカーレット・ヨハンソンが明かす、『ブラック・ウィドウ』に込めた想い

インタビュー

「役者として最高の贈り物」スカーレット・ヨハンソンが明かす、『ブラック・ウィドウ』に込めた想い

「ナターシャ・ロマノフには高潔さがある。自分が間違っていた時にそれを認めることを恐れない。自分に対しても他者に対しても好奇心を持っている。それがほかのスーパーヒーローとの違いだと思います。そしてなにより、彼女はとても可愛げのある人です」。

『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(19)以来およそ2年ぶりに劇場公開されるマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の最新作『ブラック・ウィドウ』(公開中&ディズニープラス プレミアアクセスにて配信中)。本作の主人公であるブラック・ウィドウ/ナターシャ・ロマノフ役を演じるスカーレット・ヨハンソンは、10年にわたってキャリアを捧げてきた“美しき最強のスパイ”への、このうえない愛情をのぞかせた。

『ブラック・ウィドウ』は公開中&ディズニープラス プレミアアクセスにて配信中
『ブラック・ウィドウ』は公開中&ディズニープラス プレミアアクセスにて配信中[c]Marvel Studios 2021

『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(16)の直後の世界が描かれる本作では、ナターシャの過去に迫ると同時に、彼女が『アベンジャーズ/エンドゲーム』(19)で下した衝撃的な決断の理由に触れていく。メガホンをとったのは『さよなら、アドルフ』(12)で国際的な評価を得たケイト・ショートランド監督。「ナターシャというキャラクターを女性にも興味深く感じられるものにしたかった」と語る彼女は、「とてもパワフルにすると同時に、傷つきやすいところもある。弱いところも掘り下げていきたかったのです」と、本作を手掛ける上でのこだわりを明かしている。

それだけに、演じたヨハンソン自身も本作でのナターシャがこれまでの作品とは違っていることを感じ取っていたようだ。「彼女はレッドルームの犠牲者で、S.H.I.E.L.D.に参加してアベンジャーズに入って…と、いつもなにか大きなものの一部でした。それが突然中途半端なところにきて、自分にはすごく多くの可能性があることに気付き、息が詰まりそうになる。そんなナターシャを見ることができるのは素敵だった。そういうナターシャを見たことがない。そこから始めるのはとても楽しかったです」と、キャラクターの奥行きが拡がった本作について振り返る。

『アイアンマン2』で初登場を果たしたブラック・ウィドウことナターシャ・ロマノフ
『アイアンマン2』で初登場を果たしたブラック・ウィドウことナターシャ・ロマノフ『アイアンマン2』ディズニープラスで配信中[c]2021 MARVEL

9歳の頃にスクリーンデビューを飾り、『ゴーストワールド』(01)や『ロスト・イン・トランスレーション』(03)で10代のうちに人気女優の仲間入りを果たしたヨハンソン。近年では第92回アカデミー賞で『マリッジ・ストーリー』(Netflixで配信中)で主演女優賞に、『ジョジョ・ラビット』(19)で助演女優賞にダブルノミネートされたことも記憶に新しい。そんな彼女が初めてナターシャ役を演じたのは2010年、『アイアンマン2』(10)でのこと。そこから10年の間に、カメオ出演も含めれば9作品で同役を演じてきた。

「マーベル作品で主要キャラクターを演じる機会を与えてもらったことも、何度も同じ役を演じられることも、とても幸せなことです。それにブラック・ウィドウは役者として最高の贈り物だと感じています。私が演じることを喜んで受け入れてくれた人たちには感謝しかありません」と、女優人生に欠かすことができないハマり役とめぐり逢えたことの喜びを語り、「いまの私は10年前よりも恐れることが減ったと思います。それは人生におけるポジティブな変化です」と、役柄を通して自身も成長を遂げたことを明かした。


『ブラック・ウィドウ』では『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』の直後の物語が描かれていく
『ブラック・ウィドウ』では『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』の直後の物語が描かれていく『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』ディズニープラスで配信中[c]2021 MARVEL

また、共演者同士が家族のように仲が良いことでも知られているマーベル作品。ヨハンソンもロバート・ダウニー・Jr.やクリス・エヴァンスらとおそろいでアベンジャーズのロゴマークのタトゥーを入れてるほど。「この10年間、私たちは仕事や私生活において、なにか起きたらいつも支え合ってきました。『アベンジャーズ』シリーズの撮影は、休暇から自宅に帰ってきた感覚と同じで、私にとってホームに感じられるのです。私たち全員がお互いに親しいのは、一緒に多くの時間を費やし、たくさんの経験を共有してきたからでしょう」。

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