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「呼吸がもう歌ってる」佐藤健が『竜とそばかすの姫』舞台挨拶で中村佳穂を絶賛!細田守監督もカンヌからリモート参加

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「呼吸がもう歌ってる」佐藤健が『竜とそばかすの姫』舞台挨拶で中村佳穂を絶賛!細田守監督もカンヌからリモート参加

『サマーウォーズ』(09)などの細田守監督最新作『竜とそばかすの姫』の初日舞台挨拶が7月16日にTOHO シネマズ六本木で開催され、中村佳穂、成田凌、染谷将太、玉城ティナ、幾田りら、佐藤健の6名が登壇。中村はアカペラで劇中の歌のフレーズを披露したあとで挨拶をし、会場を沸かせた。本作は、第74回カンヌ国際映画祭オフィシャル・セレクション「カンヌ・プルミエール」部門に出品され、現在、同映画祭に参加中の細田監督はリモートで参加した。

『竜とそばかすの姫』は、母親の死により心に大きな傷を抱えた主人公のすず(中村)が、“もうひとつの現実“と呼ばれる50億人が集うインターネット上の仮想世界<U>で大切な存在を見つけ、悩み葛藤しながら未来を切り開いていく勇気と希望の物語。

内藤鈴、ベル役の声優を務めた中村佳穂
内藤鈴、ベル役の声優を務めた中村佳穂

中村と佐藤は一緒にアフレコをするシーンも多かったとか。佐藤の印象について中村は「もちろん存じ上げていたので、どんな方かしらと。友だちからも聞いていましたし」と言うと、佐藤は「友だちからなにを聞いてたの?」と驚く。

中村は「ライン登録してる友だちが多くて。『電話するー』とか言ってるよと」と佐藤の公式アカウントを友人がフォローしていることを明かすと佐藤は照れ笑いした。中村は佐藤について「私の横道にそれたボールを丁寧に戻してくれたりして、お優しい方だなと。数日間でしたが貴重な経験でした」と感謝する。

笑顔の佐藤健
笑顔の佐藤健

佐藤は中村について「すばらしい表現者でした。呼吸がもう歌ってるんです。“は”という息遣いとかがすごく印象的で、それどうやってるの?と思いました。決してマネできない天性のものなんだろうなと。ご一緒できて光栄でした」と心から称えた。

その後、カンヌにいる細田監督がリモートで登場し、スクリーンに映し出された。
細田監督は「昨日のワールドプレミアからまもない間に、日本で初日を迎えることができました。本当に皆さんのおかげです」と礼を述べた。


カンヌのプレミア上映では、14分間のスタンディングオベーションを受けたという細田監督。「びっくりしました。あんなに長いスタンディングオベーションを受けたことがなかったので。この拍手はいつまで続くんだろうと思い、観客の皆さんに感激しました」と興奮しながらコメント。

本作を手掛けた細田守監督がカンヌからリモートで参加
本作を手掛けた細田守監督がカンヌからリモートで参加

成田が「素朴な疑問ですが、14分間拍手されてる時って、なにをされてるんですか?」と尋ねると、細田監督は「ハハハ」と豪快に笑う。成田が「朝ドラ1話分ですよね。けっこう長い」と指摘すると、佐藤も笑いながら「確かに気になる」とうなずく。

細田監督は「周りの方と握手してました。関係者だけじゃなくて、お客さんとも握手してもらいながら。でも、こんな長い拍手は初めてだったから、皆さんの手が痛くなるんじゃないかなと。申し訳ないなと思いながらも、すごくうれしかったです」と喜びを口にした。

取材・文/山崎伸子

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