松坂桃李&鈴木亮平、『孤狼の血 LEVEL2』の死闘で「戦友感が芽生えた」|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
松坂桃李&鈴木亮平、『孤狼の血 LEVEL2』の死闘で「戦友感が芽生えた」

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松坂桃李&鈴木亮平、『孤狼の血 LEVEL2』の死闘で「戦友感が芽生えた」

白石和彌監督、松坂桃李主演の超絶エンタテインメント『孤狼の血 LEVEL2』(8月20日公開)の「孤狼祭 ーコロフェスー 完成披露プレミア」が7月20日に日清食品 POWER STATION [REBOOT]で開催され、松坂をはじめ、鈴木亮平、村上虹郎、西野七瀬、早乙女太一、斎藤工、滝藤賢一、中村獅童、吉田鋼太郎、白石監督、原作者の柚月裕子が登壇。劇中で壮絶な死闘を繰り広げた松坂と鈴木が、充実感をみなぎらせた。

「孤狼祭 ーコロフェスー 完成披露プレミア」が開催された
「孤狼祭 ーコロフェスー 完成披露プレミア」が開催された

前作『孤狼の血』(18)の3年後を舞台とし、原作シリーズでは描かれていないオリジナルストーリーが展開する本作。伝説の刑事、大上(役所広司)の“血”を受け継いだ若き刑事の日岡(松坂)が、暴力団組織とつながりを持ちながら広島の治安を守ろうとする姿を描く。この日の司会は本シリーズのファンであるケンドーコバヤシが務めた。

ライターをお守りのように持っていたという松坂桃李
ライターをお守りのように持っていたという松坂桃李

前作の優等生刑事からワイルドに変貌を遂げた日岡だが、松坂は「3年の月日が経ったという設定ですが、実際に前作から3年が経っている。3年分のたまっていた想いをぶつけたいなと思った」と本作への意気込みを吐露。大上から日岡へと受け継がれたライターを「実際に役所さんからいただいた」そうで、「個人的にお守りとしてずっと持っていました。その温めたものをLEVEL2で全部ぶつけた。ようやく活かせることができた」と清々しい笑顔を見せていた。

前作よりグッと日岡の体つきがシャープになっており、松坂は「はいつくばっている、狂犬みたいなものにつながればいいなと。飢え感みたいなものがほしかった」との考えから、減量にもトライ。「そこからつながる復讐心や、“全員とっちめてやる、ブタ箱に叩き込んでやる”というエネルギーみたいなものも含めて作っていきたかった」という。

悪役に挑戦した鈴木亮平
悪役に挑戦した鈴木亮平

そして日岡の前に立ちはだかる最悪の敵、上林を演じたのが、鈴木。上林は猟奇的な暴力性を帯びた男だが、鈴木は「日岡をどうやって追い詰めるか、追い込んでいくか。ずっと攻めの芝居だった」と回想。「こんなに攻めてばかりの役はいままでなかったという思いをさせていただきました」と悪役としての醍醐味を味わいつつ、「キツい部分も多かった」と明かす。「“上林は、なんでそういうことをするんだろう”と考え始めると、どんどん人間の負の部分を掘っていかなければいけない。上林組のメンバーがみんな明るかったので、助かりました」と周囲に感謝していた。


「もっとも大変だったシーン」を聞かれた松坂が、「亮平さんとのあるシーンが、ワンシーンで3日3晩かかった」と告白するひと幕も。「体力的、精神的にもお互いヘロヘロになりながら、血と汗といろいろなものが出ながら、3日間走り抜けた感じがあります」と充実感を口にすると、鈴木も「敵同士なんですが、やり終わった後は戦友感が芽生えた」とにっこり。「ちょと認め合った感がありましたね。やり合った我々にしかわからないものが、日岡と上林にもあったのかなと思います」としみじみと語っていた。

原作者の柚月は、前作を観終わった時の感覚が「腰が抜けるという放心状態」だとすると、本作は「観終わった時に、拳を握りしめて“うおー!”と叫びだしたくなるような、監督、役者の皆さん、スタッフの方の熱量を感じた」と興奮を覚えたという。白石監督は「前作は“もっと暴れてくれ”という演出方法。でも今回は、みんな勝手に暴れ倒していた。その熱量が全部、画面に詰め込まれている」と胸を張っていた。

取材・文/成田 おり枝

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