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「心に寄り添うものが必要だった。音楽がね」ドキュメンタリー映画『サマー・オブ・ソウル』特別映像解禁!

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「心に寄り添うものが必要だった。音楽がね」ドキュメンタリー映画『サマー・オブ・ソウル』特別映像解禁!

若き日のスティーヴィー・ワンダーやB.B.キングなどブラック・ミュージックのスターが集結した幻の音楽フェス“ハーレム・カルチュラル・フェスティバル”の全貌をドキュメンタリー映画として蘇らせた『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)』(8月27日公開)。このたび、本作の当時の貴重なフェス参加者の証言などが映しだされた特別映像が解禁となった。

【写真を見る】50年の時を超え、鮮やかに生まれ変わった幻のフェスの映像とサウンド!
【写真を見る】50年の時を超え、鮮やかに生まれ変わった幻のフェスの映像とサウンド![c]2021 20th Century Studios. All rights reserved.

1969年にニューヨークで開催され、30万人を集めた幻のフェス“ハーレム・カルチュラル・フェスティバル”。本作では、5度のグラミー賞受賞者で「ザ・ルーツ」のドラマー/DJとして世界的人気を誇るアミール“クエストラブ”トンプソンが監督を務め、50年間封印されていたフェスの映像を修復し至高のライブパフォーマンスの数々と激動の時代の貴重な記録映像を織り込み、本年度のサンダンス映画祭ではドキュメンタリー部門審査員大賞と観客賞をW受賞している。

このたび解禁された特別映像では、監督のクエストラブが本作製作の経緯や当時の時代背景について語っており、この映像の存在を知った時は「驚いたね」とも明かしている。歴史から抹消されていた本フェスティバルだが、47巻にも及ぶ膨大な量の映像記録が残されており、50年の時を超えクエストラブの手によってフィルムの1コマ1コマが修復された。


また映像の中では、当時実際にフェスに参加していたバーバラ・ブラント=アコスタが「クレイジーな時代だった。心に寄り添うものが必要だった。音楽がね」と語る姿も捉えられており、激動の時代だった当時を生きる彼らにとって、いかにこのフェスが救いであったかが伺える貴重な言葉が収められている。クエストラブは、このフェスを行ったことで最終的に伝わっていったメッセージを「“黒は美しい”ということ」だとも明かしており、生きるエネルギーに満ちあふれた歴史的音楽フェスの熱狂を、ぜひスクリーンで体感してみてほしい!

文/富塚沙羅

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