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『シャン・チー/テン・リングスの伝説』が北米ランキングV2!ジェームズ・ワン最新作は3位に初登場

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『シャン・チー/テン・リングスの伝説』が北米ランキングV2!ジェームズ・ワン最新作は3位に初登場

先週末(9月10日から12日)の北米興収ランキングは、前週に華麗なスタートダッシュを飾ったマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)最新作『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(日本公開中)が2週連続で首位を獲得した。

『シャン・チー』は早くも全世界興収2億6000万ドルを突破!
『シャン・チー』は早くも全世界興収2億6000万ドルを突破![c]Marvel Studios 2021

2週目の週末3日間の興行収入は3470万ドルと、コロナ禍第2位の好成績でスタートした前週から54%下落。大きな変動に見舞われたが、同じMCU作品の『ブラック・ウィドウ』(日本公開中/ディズニープラス プレミアアクセスで配信中)は初週から2週目で67.8%下落するなど、劇場と配信の同時公開に踏み切った作品の前例を踏まえると、“劇場限定”の強みを活かして踏みとどまった印象だ。

週末の時点で北米累計興収は1億4451万ドルに到達。14日の火曜日には1億5000万ドルを突破し、すでに2021年の北米公開作の第4位に浮上。現在3位の『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』(21)を上回るのは時間の問題で、現在1位の『ブラック・ウィドウ』の1億8312万ドルも射程圏内に収めた。また、海外興収を含めた全世界興収は2億6200万ドルに到達している。


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【写真を見る】「死霊館」シリーズのジェームズ・ワンが放つ新たな恐怖…あらゆるジャンルが融合!?写真:EVERETT/アフロ

初登場で3位にランクインを果たしたのは、「ソウ」シリーズや「死霊館」シリーズを生みだしたジェームズ・ワン監督の3年ぶりに監督作『マリグナント 狂暴な悪夢』(11月12日日本公開)。同作は連続殺人鬼の悪夢を見る主人公を描き、ホラーやミステリーなどあらゆるジャンルをミックスした完全オリジナル作品。3845館で興収543万ドルと、少々物足りない出足となったものの、批評を集積するサイト「ロッテン・トマト」によれば批評家の78%から好意的評価を獲得。例年ホラー映画が活気付く秋シーズンが始まったばかりとあって、息の長い興行を期待できそう。

新たなブームの火付け役に!?「アフター」シリーズ第3作が11位にランクイン
新たなブームの火付け役に!?「アフター」シリーズ第3作が11位にランクイン写真:EVERETT/アフロ

また先日行われた第78回ヴェネチア国際映画祭でコンペティション部門に出品されたポール・シュレイダー監督のクライムドラマ『The Card Counter』は8位に、ドキュメンタリー映画『Show Me The Father』は9位に初登場。

そして前週ヨーロッパ圏でヒットスタートを切った、『アフター』(19)と『アフター -壊れる絆-』(20)の続編『After We Fell』は、カナダ国内のみの上映ながら11位に入る健闘。すでに来年に4作目の公開も決定しており、前日譚となる5作目も準備中。10年ほど前に一斉を風靡したYA(ヤングアダルト)小説の次は、NA(ニューアダルト)小説の映画化ブームがやってくるのだろうか。

文/久保田 和馬

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