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sioneがスローライフの母ターシャ・テューダーへ、思いを込めて弾き語り

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sioneがスローライフの母ターシャ・テューダーへ、思いを込めて弾き語り

アメリカの人気絵本作家で“スローライフの母”として愛されたターシャ・テューダーのドキュメンタリー『ターシャ・テューダー 静かな水の物語』の初日舞台挨拶が、4月15日に角川シネマ有楽町で開催。劇中の音楽を担当したsione(aka 湯川潮音)が弾き語りライブ演奏を行った後、松谷光絵監督と鈴木ゆかりプロデューサーがターシャ・テューダーとの撮影秘話を語った。

元々ターシャの大ファンだったというsioneはオファーを快諾したそうで「映像に心を打たれ、すぐに曲を書き上げました」と興奮しながら挨拶をした後、生歌を2曲披露した。

松谷監督は「私がsioneさんのファンでした。“透き通った美しい声”というひと言では片付けられない声で。ターシャさんとsioneさんの2人の間でつながることも多かったです。曲も『もう作っちゃったの?』というくらい早く仕上がってきて。こういうのが出会いなんだなと思いました」とsioneを称えた。

松谷監督は『ターシャ・テューダー 静かな水の物語』とタイトルをつけた理由をこう説明した。「ターシャさんは、ふざけて“スティルウォーター教”というのを作っていらして。愚痴などを言うのをやめて、いまあることの幸せを感じようと。あるがまま、水は何も言わず、周りの風景を受け止めている。そういう境地になりたいと言われていました」。

また、ターシャの「自分の王国の王様になること」という言葉も心に響いたという松谷監督。「どんなに愛する人でも、あなたの王国を救えないし、救えるのはあなた自身でしかいない。自分の王国を大切にしなさいと。今回の映画でも諦めちゃいけないと、できるかぎりやろうという気持ちにさせてもらったのはターシャさんの言葉があったからかなと」。

鈴木も「人生は短いからテレビなんて見ている暇なんてないわよ」と言われた言葉が印象に残っているそうだ。「嫌味ではなくて、自分の好きなことに費やす時間を大切にしなさいという意味だったかと」と感慨深い表情で語った。【取材・文/山崎伸子】

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