【新連載】「MINAMOの話をきいてミナモ?」 第1回 私がエンタメを愛する理由|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
【新連載】「MINAMOの話をきいてミナモ?」 第1回 私がエンタメを愛する理由

コラム

【新連載】「MINAMOの話をきいてミナモ?」 第1回 私がエンタメを愛する理由

いま人気急上昇中のAV女優、MINAMOが愛する映画や本、音楽、さらには自身の様々なことを語る連載がMOVIE WALKER PRESSにてスタート!第1回は一番好きな映画について語っていただきます。

時代の空気感を感じ取りながら観てほしい『愛と青春の旅だち』

 【写真を見る】MINAMOがこよなく愛する映画や本、音楽について語ります
【写真を見る】MINAMOがこよなく愛する映画や本、音楽について語ります撮影/SAEKA SHIMADA ヘアメイク/上野知香

初めましての方もそうでない方もこんにちは。映画、音楽、本、そしてエロを愛するAV女優のMINAMOです。

連載第1回は私の一番好きな映画をまずご紹介しようと思い考えたのですが、これが苦労しました。好きな映画っていくつ歳を重ねてもやっぱりいいなと言える作品だと思うんです。数多ある中からギューギュー絞り出しました。私の場合、それは『愛と青春の旅だち』です。1982年の映画でテイストは確かに古いですが、昔の映画が苦手だという方にもぜひ観ていただきたいのです。

主人公メイヨ(リチャード・ギア)は、13歳の時に母親が自殺し、ろくでもない父親の元へ。しかし、そこはフィリピンの娼婦宿でした。暗く冷たい生活にメイヨも引きずり込まれていきます。しかし子供の頃からパイロットになるのを夢見ていた彼は、ある時自分の人生を変えようと、海軍士官養成学校へ入ります。ところがそう上手くはいきません。

メイヨは士官学校での厳しく苦しい時を過ごします。地元の町工場の娘との出会いや、訓練に挑む仲間との友情、大切な親友との死別。社会的格差や男女差別を背景に息苦しい時代を生き抜く男女。このように今も変わらず、どこにでもあるテーマが描かれています。この時代の空気感を感じ取りながら観てほしいと思います。

若きリチャード・ギアの出世作『愛と青春の旅だち』
若きリチャード・ギアの出世作『愛と青春の旅だち』写真:EVERETT/アフロ

自由な生き方が難しい町から抜け出せず、様々な問題を抱え、いくあてのない者たちがそれでも地に這いつくばって覚悟を持って生きている様に心が震えます。壮絶な物語の合間に流れる温かい光のようなカントリーミュージックがとても良い。この作品の主題歌であるジョー・コッカーとジェニファー・ウォーンズが歌った「Up Where We Belong」が作中のここぞという時に流れ、鼻の奥がツンとします。愛を渇望しながらも愛を拒否してしまうメイヨーの育ちの悲しさ。しかし、だんだんと愛に正直になっていく姿はこの映画の一番の見どころです。

■MINAMO プロフィール
京都府出身。2021年6月にSOFT ON DEMANDよりAV女優としてデビュー。趣味は映画&レコード鑑賞、読書。
YouTubeにて「MINAMOジャンクション」を配信中。
Twitter:@M_I_N_A_M_O_
Instaglam:minamo_j


人気セクシー女優がエンタメ愛を語るエッセイ連載「MINAMOの話をきいてミナモ?」
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