スパイダーマンに敵対する新たなヴィランが誕生!“バットマン×ドクター・ストレンジ”なモービウスの正体に迫る|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
スパイダーマンに敵対する新たなヴィランが誕生!“バットマン×ドクター・ストレンジ”なモービウスの正体に迫る

コラム

スパイダーマンに敵対する新たなヴィランが誕生!“バットマン×ドクター・ストレンジ”なモービウスの正体に迫る

スパイダーマン・ユニバース最新作『モービウス』(4月1日公開)がスクリーンに登場するまで、いよいよカウントダウンに突入した。本作はスパイダーマンの宿敵であるモービウスを主人公にしたアクション超大作。自身も難病と闘いながら大勢の患者に手を差しのべる天才医師が、超人的な能力を手にしたヴィランになるまでが描かれる。主演は『ダラス・バイヤーズクラブ』(13)でアカデミー賞助演男優賞に輝き、『スーサイド・スクワッド』(16)のジョーカー役でも圧倒的な存在感を発揮したジャレッド・レト。役作りのためなら過激な肉体改造もいとわない“のめり込み派”だけに期待も高まる。まだ謎が多い『モービウス』はどんな作品になるのか?予告映像などからその見どころを予測してみたい。

超人的な肉体を手にするが、怪物のような風貌に変化し、血への渇望に苦しめられてしまう
超人的な肉体を手にするが、怪物のような風貌に変化し、血への渇望に苦しめられてしまう[c]2022 CTMG. [c] & TM 2022 MARVEL. All Rights Reserved.

本作の主人公は医師のマイケル・モービウス。ノーベル生理学・医学賞の授与式の檀上に立っている姿から、彼がいかに優れた頭脳の持ち主なのかが伺える。天才医師といえば、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の魔術師ドクター・ストレンジを思わせるが、才能にあぐらをかいていた傲慢なストレンジに対し、献身的に患者に寄り添うモービウスは、より謙虚で親しみやすい印象を受ける(結局はヴィランになるのだが…)。

医師として多くの命を救ってきたモービウスは、自身も幼いころから治療不可能な血液の難病を抱えながら生きてきた。病状は深刻で、2本の杖で体を支えながら歩く姿からも、そのつらさ、苦しさが切実に伝わってくる。治療法が見つからないまま体を蝕まれていくモービウスは、吸血コウモリの血清の投与という危険すぎる治療を断行。その結果、超人的な肉体を手にするが、引き換えに怪物のような風貌に変異してしまうのだ。

血液の難病を抱えるモービウスは、自らに吸血コウモリの血清を投与する
血液の難病を抱えるモービウスは、自らに吸血コウモリの血清を投与する[c]2022 CTMG. [c] & TM 2022 MARVEL. All Rights Reserved.

怪物へと変貌してしまった天才医師と親友のエモーショナルなドラマに期待

予告には、そんなモービウスに「死に怯え生きる恐怖を人々に味わわせてやろう」と語る青年の姿が見て取れる。ワケアリ風の彼はモービウスの幼なじみ、マイロ(マット・スミス)である。2人は同じ病を患う兄弟のような絆で結ばれた関係で、少年時代に病院の隣同士のベッドで寝ている姿もちらりと映っている。ところが、モービウスの肉体変化が彼らの関係性にも変化をもたらすようで、上記のセリフからはマイロに渦巻く負の感情を感じ取れる…。兄弟として育ちながら敵対してしまうという構図といえば、「マイティ・ソー」の雷神ソーと義弟である邪神ロキを想起させる。倒さなければならない相手なのに心の奥底では大切に想うなど、簡単には割り切れない、マーベル作品らしいドラマチックな相関も展開されそうだ。

モービウスの幼いころからの親友で、同じ病を患っているマイロ
モービウスの幼いころからの親友で、同じ病を患っているマイロ[c]2022 CTMG. [c] & TM 2022 MARVEL. All Rights Reserved.

吸血コウモリの血清投与という荒療治に打って出た結果、青い血管が浮き出たモービウスの白い体は、筋骨隆々とした血色のよいマッチョに大変身。圧倒的なパワーと、瞬間移動のようなスピードを手に入れる。さらに、周囲の状況を瞬時に知る感知能力“バットレーダー”や飛行能力も身につけるなど、そのビジュアルはまさにリアル“バットマン”。コウモリの大群も操り、クリストファー・ノーラン版バットマンと重なって見える。


圧倒的なパワーと瞬間移動のようなスピード、“バットレーダー”と呼ばれる感知能力も使えるように
圧倒的なパワーと瞬間移動のようなスピード、“バットレーダー”と呼ばれる感知能力も使えるように[c]2022 CTMG. [c] & TM 2022 MARVEL. All Rights Reserved.

驚異の肉体や超能力を手に入れたモービウスだが、その代償として彼が背負ってしまうのがヴァンパイアのような血への渇望。予告でも、人を襲って生きなければならなくなった彼の苦悩がクローズアップされており、その心の葛藤は映画の重要なファクターになるはずだ。

モービウスと女性医師との「美女と野獣」のようなラブストーリーも展開か!?

マルティーヌは実験のサポートをするなどしてモービウスを支える
マルティーヌは実験のサポートをするなどしてモービウスを支える[c]2022 CTMG. [c] & TM 2022 MARVEL. All Rights Reserved.

もう一つ、予告で大きくフィーチャーされているのが、モービウスの同僚である女性医師マルティーヌ(アドリア・アルホナ)だ。立ち位置からして、おそらくモービウスの変化を目の当たりにする最初の人物。体中にコードを接続したモービウスを介助する姿から、血清投与の実験も彼女がサポートしたと考えられる。モービウスを気遣うセリフなどから、プライベートでも親密な関係も示唆しており、彼女と怪物へと変貌したモービウスの、「美女と野獣」にも通じる展開を思わせる。 この特殊なシチュエーションが、どんなラブストーリーを見せてくれるか楽しみだ。

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