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6つ子を演じるSnow Manの役どころをおさらい。映画『おそ松さん』のハチャメチャぶりを解説!

コラム

6つ子を演じるSnow Manの役どころをおさらい。映画『おそ松さん』のハチャメチャぶりを解説!

メタ要素とパロディに満ちたアナーキーなギャグの連発!

おそ松役の向井康二、カラ松役の岩本照、チョロ松役の目黒蓮、一松役の深澤辰哉、トド松役のラウールは、6つ子としての日常シーンのキャラと、別ストーリーで演じる正反対キャラとのギャップに注目。兄弟5人が極端なキャラ変を見せるなか、佐久間大介扮する十四松ただ1人が、どんな時代に飛ばされようとも、いつもと同じキャラで通しているのもさすがである。また、おそ松×チョロ松のラブストーリーと、十四松の時代劇の2本を終わらせるエンド役の渡辺翔太、一松×トド松のデスゲームを担当するクローズ役の阿部亮平、カラ松と本格アクションを繰り広げるピリオド役の宮舘涼太は、シーンに合わせ1人3役くらいを演じ分けているので、見どころもたっぷり。個性豊かなメンバー全員がそれぞれ振りきった演技で、いつもとはひと味違うコミカルな表情を見せてくれる。

6つ子たちが虚構の存在であることを自覚しているうえに、映画のなかで、別の作品が次々と出てくる劇中劇。メタフィクションの要素がこれでもかと詰まった本作は、ちゃんとした映画を観るつもりのテンションで見てしまうと、少々戸惑いを抱いてしまうかも。だが、このメタ要素とパロディに満ちたアナーキーなギャグこそが「おそ松さん」のスピリットなのだ。原作アニメでは、幾多の有名アニメのパロディが描かれていたように、今回の実写映画では、邦画、洋画を問わず、誰もがどこかで観たことのあるような映画パロディが多数登場。元ネタとなる作品を知っていれば知っているほど楽しめる構成になっている。

【写真を見る】左からチビ太役の桜田ひより、トト子役の髙橋ひかる、イヤミ役の前川泰之
【写真を見る】左からチビ太役の桜田ひより、トト子役の髙橋ひかる、イヤミ役の前川泰之[c]映画「おそ松さん」製作委員会2022

ハチャメチャすぎる展開で、どこに連れて行かれるかわからない感にブンブン振り回されながらも、おバカなギャグに思わず笑ってしまうこと間違いなし。ストレスの多いこのご時世、底抜けに明るい映画『おそ松さん』ワールドにどっぷり浸って、元気をもらおう!

文/石塚圭子

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