「ファンタビ」エディ・レッドメイン、ジュード・ロウらキャスト&監督にインタビュー!「ダンブルドアは面倒な元カレがいて大変だよね(笑)」|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
「ファンタビ」エディ・レッドメイン、ジュード・ロウらキャスト&監督にインタビュー!「ダンブルドアは面倒な元カレがいて大変だよね(笑)」

インタビュー

「ファンタビ」エディ・レッドメイン、ジュード・ロウらキャスト&監督にインタビュー!「ダンブルドアは面倒な元カレがいて大変だよね(笑)」

魔法動物を愛するシャイでおっちょこちょいな魔法使い、ニュート・スキャマンダーの冒険を描く「ハリー・ポッター魔法ワールド」シリーズ最新作『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』(公開中)。魔法界と人間界の支配を企む黒い魔法使い、グリンデルバルドの野望を阻止するため、ニュートが恩師のダンブルドア先生たちと凸凹チームを結成し、5 つの魔法のトランクに隠された“秘密の作戦”で立ち向かう!

日本公開を目前にした3月28日には、本作のライトアップ・ファンナイトが行われ、イギリス・ロンドンからニュート役のエディ・レッドメイン、ダンブルドア役のジュード・ロウ、グリンデルバルド役のマッツ・ミケルセン、ジェイコブ役ダン・フォグラー、クイニー役アリソン・スドル、ユーラリー役ジェシカ・ウィリアムズという豪華キャストに加えて、デイビッド・イェーツ監督がリモート中継で登場し、イベントに駆けつけた大勢のファンを熱狂させた。さらに同日には、メディアに向けたこの7人による記者会見も実施。もちろん、MOVIE WALKER PRESSも参加してきたので、ファン必聴のQ&Aの模様をお届けしたい。

【写真を見る】日本の魔法ワールドファンとの交流を喜び、笑顔を見せる7人
【写真を見る】日本の魔法ワールドファンとの交流を喜び、笑顔を見せる7人[c] 2022 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
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「壮大な『魔法ワールド』シリーズでも、インディ映画のようなノリにしたかった」(デイビッド・イェーツ)

――イェーツ監督は『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』(07)から数えるとシリーズ7本を監督されてきました。当時を振り返ってみて、ここまで続けてこられたお気持ちはいかがでしょうか?

デイビッド・イェーツ(以下、イェーツ)「シリーズ7作を監督したのは、とてつもなく尋常でない、かなりの旅路でした。『不死鳥の騎士団』の監督が決まった時に、初めてこのシリーズの撮影セットを訪れました。前作『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』を監督したマイク・ニューウェルが親切にも撮影現場に招待して案内してくれたんです。リーブスデン(イギリスにあるワーナー・ブラザースの映画撮影所)の巨大なサウンドステージに足を踏み入れると、そこには200人くらいがいて、マイクがなにか指示していました。『なんて巨大なんだ、ワクワクする!』と僕が言ったら、誰かに『これはセカンド・ユニットだよ。マイクはちょっと遊びに来ただけだ。メイン・ユニットは隣だよ』って言われたんです(笑)。それがこの世界への僕の導入でした。

魔法動物を愛するシャイでおっちょこちょいな魔法使い、ニュート・スキャマンダー
魔法動物を愛するシャイでおっちょこちょいな魔法使い、ニュート・スキャマンダー[c] 2022 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
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でも僕がやろうとしたのは、おそらく前任者たちもやってきたことだと思いますが、なるべくインクルーシブ(包摂的)にすることです。何人かの俳優たちが、『これは巨大な映画だけど、そんな感じがしない。インディ映画みたいだ』と言ってくれたことが僕にはとても誇りなんです。みんなフレンドリーで、エゴがなくて。やる気があって、すごく慈しみ深く、安心できる環境で、クレイジーな大作映画という感じがしない。僕はその雰囲気を7作ずっと維持しようと努力してきました。(シリーズ以前は)小さな映画やテレビドラマを手掛けていたので、そのノリを大きな映画製作の現場に持ち込みたかったのです。いい意味でいつも地に足がついていて、『みんな一緒にできるだけ楽しもう!』という感じ。それがこれまでの7本を作ってきた旅路の定義になります」

ホグワーツの教師でニュートの恩師でもあるアルバス・ダンブルドア
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――未来が見える能力を手にしたグリンデルバルドに対処するため、ダンブルドアの指示でニュートたちは作戦の全貌を把握しないまま任務に挑みます。観客さえも騙し、混乱させてしまう、このような複雑なストーリーを描くために意識した演出はありますか?

イェーツ「この映画には核になるコンセプトがあり、基本的に“カウンターサイト(目眩し)”と呼ばれています。“目眩し”の原則は、できるだけたくさんの人に、それぞれ個別のプランを渡すというもの。グリンデルバルドは未来を見ることができますが、あまりにも自分の周りでたくさんのことが起こっているので、どの人が本当に危険なのか、少し混乱してしまいます。それが“目眩し”の基本的な考え方です。ただ、俳優たちには脚本を隠したり、混乱させようとしたりせず、できるだけ明確にしましたよ(笑)。即興したり、遊びを入れたりできるように、全部のストーリーを伝えていました」

ニュートたちですら知らない、ダンブルドアの“秘密の作戦”とは?
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「“ゴッドファーザー”としてデイビッドがいた」(マッツ・ミケルセン)

――マッツ・ミケルセンさんは本作からの参加になります。前作に続いて呪文学の教師ユーラリーを演じたジェシカ・ウィリアムズさんも、本格的なシリーズへの参加は本作からです。撮影現場や共演者のみなさんの雰囲気はいかがでしたか?

ジェシカ・ウィリアムズ(以下、ウィリアムズ)「すごくワクワクしました!最初は圧倒されましたね。大きな世界に機械がいっぱいあって、みんな大声で叫んでいて、ほかのキャストたちはみんな知り合い、というところにいきなり迷い込んだ感覚です。しかし撮影中はずっとみんな優しくて、親切にしてくれました。実は、私が一番心配だったのは、朝ちゃんと起きられるかどうかということでした。すごく朝寝坊なんです(笑)。でもラッキーなことに、毎朝ちゃんと起きられました。夜の撮影もあったけど、私のシーンはダンやエディと一緒のことが多かったので、とても楽しんでいましたね」

ダンブルドアに協力する呪文学の教師ユーラリー
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マッツ・ミケルセン(以下、ミケルセン)「まるで、ある家族に入り込んで、自分を養子にしてくれるようにとお願いするような感じでした(笑)。長年一緒にやってきたチームに新たに加わったわけですが、みんなとても優しく受け入れてくれましたよ。ラッキーだったのは、“ゴッドファーザー”として(監督の)デイビッドがいたことです。彼は長年シリーズに携わっているので、どう家族を作り上げたらいいか、それがよくわかっていました」

魔法界と人間界の支配を企む黒い魔法使い、グリンデルバルド
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