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「ファンタビ」エディ・レッドメイン、ジュード・ロウらキャスト&監督にインタビュー!「ダンブルドアは面倒な元カレがいて大変だよね(笑)」

インタビュー

「ファンタビ」エディ・レッドメイン、ジュード・ロウらキャスト&監督にインタビュー!「ダンブルドアは面倒な元カレがいて大変だよね(笑)」

「あの2人には互いに愛情と後悔の念がある、複雑な関係です」(ジュード・ロウ)

――ダンブルドアとグリンデルバルドはかつて志を同じくした間柄で、その絆は簡単には切り離せません。本作ではその関係性にも深く切り込んでいるわけですが、この2人についての考え、印象に残っているシーンを教えてください。

ジュード・ロウ(以下、ロウ)「2人の関係はこの映画のストーリーの核になっていると思います。描かれるのは、解放され前進することが難しい友情であり、歳をとってから振り返った時に、おそらく愛情と後悔、両方が入り混じった感情です。なぜなら、時が経つにつれ、若い時に近しく一緒にいた人とは違う道をたどり、それが変化してしまったから。その分断とつながりが映しだされます」

ミケルセン「同感です。付け加えると、あの2人は永遠につながっているんです。過去になにがあったにせよ、それは彼らに永遠に付きまとう」

今作ではダンブルドアの弟、アバーフォースも登場し、ダンブルドアの過去が語られる
今作ではダンブルドアの弟、アバーフォースも登場し、ダンブルドアの過去が語られる[c] 2022 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
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ロウ「僕にとって一番記憶にあるのは…。あまりネタバレしたくないのですが、映画の最後に、すばらしくクライマックス的なマッツと僕の対立シーンがあって、何度もリハーサルをしなくてはいけなかったんです。魔法の杖を使った戦いを、違う次元に持っていこうと願っていました。このシーンのリハーサルをしたり、やり方を考えたり、撮影をするのがとても楽しかったです」

ミケルセン「私にとって一番思い出深いのは、映画の最初に彼らが出会うシーンです。部屋中に敬意と愛情があふれているが、同時に大きな失望感もある。彼らは若い時に世界をよりよくしようという夢を共有していたけれど、そこにいたるまでの方法は違っていた、とお互いに理解したんだと思います」

クライマックスで展開する、ダンブルドアとグリンデルバルドの対決シーンは必見!
クライマックスで展開する、ダンブルドアとグリンデルバルドの対決シーンは必見![c] 2022 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
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――ロウさん、ミケルセンさん以外のみなさんから見て、ダンブルドアとグリンデルバルドの関係はどのように映りましたか?

ウィリアムズ「悪い元カレとか元カノと付き合った経験ってありますよね?それと同じです。いくら消えてくれって願っても、その元カレ、元カノとのことがいつも頭の中に浮かんでは、人生を壊されてしまいます」

ミケルセン「それは君の視点だよね(笑)?」

ウィリアムズ「だから私は、『あ~あ、ダンブルドアは面倒な元カレとの関係に悩まされている』と思うわけです (笑)。ユーラリーは人の心を見抜ける人だから、ダンブルドアとグリンデルバルドの関係性の複雑さは理解しています。そして、自分はできる限り、その関係をしっかり見届けたいと思っています。彼女はよい解決を望んでいるし、ダンブルドアがよりよい選択をすると深いところで信じています」

かつて志を同じくしたダンブルドアとグリンデルバルドは、“血の誓い”で互いに攻撃できない関係だった
かつて志を同じくしたダンブルドアとグリンデルバルドは、“血の誓い”で互いに攻撃できない関係だった[c] 2022 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
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エディ・レッドメイン(以下、レッドメイン)「ニュートの興味深い特徴の一つとして、ダンブルドアに対して固有の愛情や兄弟のような関係を持っていることが挙げられます。だから彼は詰問しないんです。ダンブルドアはニュートにとっての教師や師匠であり、深いつながりを感じています。ニュートはとても思いやりがあって、それは生き物に対しても人に対しても同じです。グリンデルバルドとの関係について過去になにがあったか?、などとダンブルドアに質問したりはしない人だと思います。でも、それによって彼がダメージを受けていることはしっかり見えているから、ダンブルドアの助けになりたいと考えています。そこが、僕がニュートのことが大好きな理由の一つです。誰かを癒すために自分ができることはなんでもしたいと思っていますが、問い詰めたり、過去について証拠を求めたりはしないんです」

ニュートはダンブルドアの力になろうと奮闘
ニュートはダンブルドアの力になろうと奮闘[c] 2022 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
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「2人がそれぞれの道を進んでも、お互いへの愛がまだ存在している」(アリソン・スドル)

――前作『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』(17)の最後で、クイニーがグリンデルバルドの陣営に加わってしまい、彼女と恋愛関係にあったジェイコブはショックを受けます。本作では、この2人の関係にも新たな展開が見られますね。

アリソン・スドル「(脚本で)クイニーとジェイコブの関係の展開を知って、とてもうれしくなりました。ネタバレできないので、なにが起こったかは詳しく言えないのですが、誰かを愛することって、とても複雑ですよね。この2人は心の奥底からとても愛し合っているのですが、だからといって人生は物事をたやすくしてはくれません。より大きなもの、魔法使いとそうでない人は一緒になってはいけないという“偏狭さ”に、2人は立ち向かっています。そこを探るのはいいことだと思います。いまの世の中で、とても多くの人たちが取る、愛へのアプローチの隠喩にもなっているからです。2人がそれぞれの道を進んでも、お互いへの愛がまだ存在している。これはとても力強いことです」

グリンデルバルドの陣営に加わってしまった、人の心が読める魔法使い、クイニー
グリンデルバルドの陣営に加わってしまった、人の心が読める魔法使い、クイニー[c] 2022 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
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ダン・フォグラー「前作の最後でクイニーを失い、ジェイコブはひどい傷心状態に陥りました。地平線を見つめて、自分の人生に彼女が戻ってくることを切実に願っていたんです。今作では、愛する人を取り戻すという大きな動機を胸に、彼も冒険に乗りだします。この部分を読んで、とてもうれしくなりました」

イェーツ「ジェイコブとクイニーの関係はこのシリーズの魂だと思っています。ジェイコブはマグル(非魔法族)でクイニーは魔法使い。異なる種族である2人は、互いを愛することにとても苦悩していて、僕らは2人が勝利し、一緒になってほしいと願います。観客はこの2人の感情に一番入り込めると思うので、今作でも特に楽しめるポイントだと考えています」

愛するクイニーを救うため、ニュートたちと共に戦うジェイコブ
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