「ファンタビ」エディ・レッドメイン、ジュード・ロウらキャスト＆監督にインタビュー！「ダンブルドアは面倒な元カレがいて大変だよね(笑)」

「コロナ渦においても、イギリス映画の立ち上がりがとても早くて救われました」(エディ・レッドメイン)

――この約2年間、新型コロナウイルスの感染拡大の影響もあり、映画業界を含めて世界中が大打撃を受けました。改めて、魔法ワールドの一員として戻って来られた気持ちを教えてください。

レッドメイン「僕らにとって奇妙だったことの一つは、ものすごく厳しいプロトコールのなかではありましたが、イギリスの映画界の立ち上がりがとても早かったことなんです。この映画は製作を再開した最初の映画のうちの1本だと思います。なので、世界中で多くの国が厳しくロックダウンしているなか、例えば僕の妻子も家にこもっていたのですが、僕らは仕事ができていたんです。そこには、ワーナー・ブラザースが安全確保に尽力してくれたこともあり、とてもラッキーだったと感謝しています」

ロウ「ついさっき日本の魔法ワールドファンと交流したばかりで、僕たちはなんて幸運なんだろうとはっきり理解させられました。数年のロンドンでのロックダウン生活を経て、こうして世界とつながることができ、改めて俳優の仕事のすばらしさを感じています。多くの人に愛され、祝福されてとても幸運だと思うし、国際的にそれを共有できるのはとてもエキサイティングです」

「親のマンティコアは非常に危険なんです」(デイビット・イェーツ)

――多くは明かせないと思いますが、本作に登場する魔法動物で思い入れの強いキャラクターはいますか？

イェーツ「いままで怖い動物は出てこなかったのですが、今回、アークスタークという奇妙に暗くて危険な場所に、兄のテセウス(カラム・ターナー)を救うためにニュートが潜入し、マンティコアという生き物と出くわします。小さい赤ちゃんマンティコアはかわいくて、おかしいのですが、一方で親のマンティコアは非常に危険なんです。僕の今作でのお気に入りの一つです」

――劇中で、ダンブルドアが「ユア・アイズ・オンリー(読後償却せよ)」というセリフを言いますが、これは『007／ユア・アイズ・オンリー』(81)へのオマージュなのでしょうか？

ロウ「このセリフが発せられた時代がいつかよく考えてみてください。ダンブルドアのほうが先ですよね。つまり、『007』のほうがインスパイアされたってことです(笑)」

取材・文/平尾嘉浩