『すずめの戸締まり』世界配給権をクランチロールが獲得!『呪術廻戦0』『ドラゴンボール超』…日本のアニメ映画が続々世界へ|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
『すずめの戸締まり』世界配給権をクランチロールが獲得!『呪術廻戦0』『ドラゴンボール超』…日本のアニメ映画が続々世界へ

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『すずめの戸締まり』世界配給権をクランチロールが獲得!『呪術廻戦0』『ドラゴンボール超』…日本のアニメ映画が続々世界へ

現在開催中の第75回カンヌ国際映画祭で現地時間19日、『君の名は。』(16)の新海誠監督の最新作『すずめの戸締まり』(11月11日公開)のアジアを除く世界配給権とマーケティング権をクランチロールが獲得。同社とソニー・ピクチャーズ エンタテインメント、ワイルド・バンチ・インターナショナルの3社共同のもと、世界配給されることが明らかになった。

【写真を見る】3年ぶりの“新海ワールド”!話題沸騰の場面カットには4つのキーワードが
【写真を見る】3年ぶりの“新海ワールド”!話題沸騰の場面カットには4つのキーワードが[c]2022「すずめの戸締まり」製作委員会

新海監督にとって『天気の子』(19)以来3年ぶりの新作となる『すずめの戸締まり』は、日本各地の廃墟を舞台に、災いのもととなる“扉”を閉める旅をする、17歳の少女すずめの解放と成長を描く冒険物語。昨年12月に行われた製作発表会見でファーストルックがお披露目となり、4月にはヒロインのビジュアルと特報映像が、先日5月10日には場面カットが立て続けに解禁。国内外から大きな注目を集めている。

今回の発表によれば、北米地域ではクランチロールが単独で配給を行ない、中南米とオーストラリア、ニュージーランド、中東、一部ヨーロッパ地域ではクランチロールとソニー・ピクチャーズ エンタテインメントの2社が共同配給。フランス語圏とドイツ語圏のヨーロッパではクランチロール、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント、ワイルド・バンチ・インターナショナルの3社共同で配給を担当。主な地域では2023年初頭の公開を予定しているとのこと。

世界中の国と地域で2023年初頭に公開予定!
世界中の国と地域で2023年初頭に公開予定![c]2022「すずめの戸締まり」製作委員会

クランチロールは、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント・インクと株式会社ソニー・ミュージック エンタテインメント傘下、株式会社アニプレックスによる合弁会社。200以上の国や地域でアニメ、マンガを提供しており、これまでは主に配信事業で知られていたが、2022年3月に劇場配給などを手掛けていたファニメーションと統合。世界中のアニメファンに向けた新たな展開をスタートさせた。

その皮切りとなったのが、日本でも興行収入136億円を突破する大ヒットを記録している『劇場版 呪術廻戦0』(公開中)の世界配給だ。アジアを除く70か国以上の国と地域で公開し、北米では興収ランキングで初登場2位を獲得。北米で公開された日本アニメ歴代4位の好成績を叩きだしたほか、フランスやドイツ、イギリスなどでも大ヒットを記録。5月時点でのグローバル興収は1億8700万ドルにのぼっている。

クランチロールの世界配給のもと、70カ国以上で公開され大ヒットとなった『劇場版 呪術廻戦0』
クランチロールの世界配給のもと、70カ国以上で公開され大ヒットとなった『劇場版 呪術廻戦0』[c] 2021 「劇場版 呪術廻戦 0」製作委員会 [c]芥見下々/集英社


また『すずめの戸締まり』の世界公開に先駆け同社は、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントのサポートのもと『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』(6月11日公開)を8月より順次世界公開することも発表している。コロナ禍以降ますます活気付いている日本のアニメ映画。作品やクリエイター、ファンを尊重するクランチロールによる世界展開を通し、今後いままで以上に世界から熱い眼差しを集めることだろう。

文/久保田 和馬

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