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批評家が選ぶ、アン・ハサウェイ代表作ランキング!魅力輝く“フレッシュ”なおすすめ10選

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批評家が選ぶ、アン・ハサウェイ代表作ランキング!魅力輝く“フレッシュ”なおすすめ10選

最も高い89%フレッシュの高評価を獲得したのは、『キャロル』(15)などで知られるトッド・ヘインズ監督がメガホンをとった社会派ドラマ『ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男』だ。

環境汚染問題をめぐって巨大企業と十数年に渡る戦いを繰り広げた弁護士の苦難と葛藤を描いた同作で、マーク・ラファロ演じる主人公ロブ・ビロットを支える妻のサラ役を演じている。それまでコメディ映画や娯楽性の高い作品のイメージが強かったハサウェイ。演技に円熟味を増したいまだからこそできるこうした役柄への挑戦は、なかなか目新しく映る。これはおそらく、彼女の今後の女優としての方向性を示すものになるだろう。

アカデミー賞に初ノミネートされた『レイチェルの結婚』が大きな転機に
アカデミー賞に初ノミネートされた『レイチェルの結婚』が大きな転機に[c]Everett Collection/AFLO

映画デビューから間もない数年間はアイドル女優としての印象が強く、低迷期に直面していたハサウェイ。しかし88%フレッシュを獲得した『ブロークバック・マウンテン』で一躍若手の実力派として注目を集める。そして『プラダを着た悪魔』でのブレイクを経て出演したジョナサン・デミ監督の『レイチェルの結婚』で、パブリックイメージである清廉さを見事に封印。女優としての絶対的な評価を勝ち取ることになった。

同作で演じたのは、姉の結婚式のために薬物依存症の治療施設から一時退院し、家族中に煙たがられる主人公のキム役。公開年の全米各地の批評家協会賞では主演女優賞を次々と獲得し、初めてアカデミー賞主演女優賞にもノミネートされる。これを契機に、彼女は大きな飛躍を遂げる2010年代へと向かっていく。大作映画からインディペンデント作品、アニメの声優など様々な作品で経験を重ね、プロデューサー業にも進出する。

クリストファー・ノーラン監督と2度目のタッグとなった『インターステラー』
クリストファー・ノーラン監督と2度目のタッグとなった『インターステラー』[c]Everett Collection/AFLO

2010年代のハサウェイを象徴するのは、なんといってもクリストファー・ノーラン監督とのタッグだろう。87%フレッシュを獲得した『ダークナイト ライジング』では、キャットウーマンことセリーナ・カイル役を熱演。続く『インターステラー』ではマシュー・マコノヒー演じる主人公と共に宇宙へと飛び立つアメリア・ブランド博士役。ノーラン監督とハサウェイの再タッグを期待している映画ファンも少なくないはずだ。

大作映画で見せる華々しいオーラとは打って変わり、インディペンデント映画で伸び伸びとした演技を見せてくれるのもハサウェイの魅力のひとつ。製作総指揮も務めた主演映画『シンクロナイズドモンスター』は、他のどの作品でも見られないハサウェイの姿が楽しめる佳作だ。アルコール依存症で仕事も恋人も失って地元に出戻った主人公と、遠く離れた韓国のソウルに現れた怪獣の動きが連動するというユニークな発想もさることながら、絶妙に発揮されるコメディエンヌとしてのセンスの高さ。このような作品をまたやってくれることを密かに期待している。

製作総指揮を務めた異色SF『シンクロナイズドモンスター』ではこれまで見たことないアン・ハサウェイが!?
製作総指揮を務めた異色SF『シンクロナイズドモンスター』ではこれまで見たことないアン・ハサウェイが!?[c]Everett Collection/AFLO

現在アメリカで公開されているジェームズ・グレイ監督の『Armageddon Time』も75%フレッシュの高評価を獲得。また今後も、40歳のシングルマザー役を演じる『The Idea of You』や「セサミストリート」の映画版など、待機作が目白押しのハサウェイ。つい先日、Netflixが制作する伊坂幸太郎の「シーソーモンスター」の映画化で主演を務めることも決定。人気実力ともにトップクラスを駆け抜けていくであろうハサウェイ。今後も彼女の出演作から目が離せない!


文/久保田 和馬

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