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賞レース最有力『イニシェリン島の精霊』が第80回ゴールデングローブ賞で最多7部門8ノミネート!

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賞レース最有力『イニシェリン島の精霊』が第80回ゴールデングローブ賞で最多7部門8ノミネート!

2017年に映画賞を総なめにした『スリー・ビルボード』(17)のマーティン・マクドナー監督が、再びサーチライト・ピクチャーズとタッグを組んだ『イニシェリン島の精霊』(2023年1月27日公開)が、第80回ゴールデングローブ賞で最多7部門8ノミネートをはたした。

『イニシェリン島の精霊』は2023年1月27(土)より公開
『イニシェリン島の精霊』は2023年1月27(土)より公開[c]2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.

『イニシェリン島の精霊』の舞台は1923年、内戦に揺れるアイルランドの孤島、イニシェリン島。平和な小さい島で、気のいい男パードリック(コリン・ファレル)は長年友情を育んできた友人コルム(ブレンダン・グリーソン)から突然の絶縁を告げられる。動揺を隠せないパードリックだったが、賢明な妹シボーン(ケリー・コンドン)や隣人ドミニク(バリー・コーガン)の力も借りて事態を好転させようとするが、コルムからは「これ以上自分に関わると自分の指を切り落とす」と恐ろしい宣言をされる。穏やかな島に、死を知らせると言い伝えられる“精霊”が降り立つが、その先には衝撃的な結末が待っていた。

ノミネートされたのは、作品賞(ミュージカル/コメディ部門)、マクドナーの監督賞、ファレルの主演男優賞(ミュージカル/コメディ部門)、グリーソンの助演男優賞、コーガンの助演男優賞、コンドンの助演女優賞、マクドナーの脚本賞、カーター・バーウェルの作曲賞。なお、サーチライト・ピクチャーズは『ザ・メニュー』(公開中)と『エンパイア・オブ・ライト』(2023年2月23日公開)をあわせて12ノミネートをはたし、スタジオとしても最多ノミネートとなった。

第79回ヴェネチア国際映画祭ではファレルがヴォルピ杯男優賞を、マクドナーが脚本賞の2冠を手にした本作。10月21日に世界各国で公開されるや、同日公開の超大作『ブラックアダム』(公開中)に引けを取ることなく、北米では全世界興収1億ドル突破の『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(2023年3月3日公開)に迫る、今年の館アベレージ2位を記録した。また、イギリスでは週末興行収入ランキングで2位、物語の舞台でもあるアイルランドでは1位発進と、各国で堂々の大ヒットスタートを切っている。


才気に満ちたセリフの応酬とともに喜劇と悲劇のはざまを揺れ続け、突然訪れるクライマックスに震撼するというまさに“マクドナー印”の最新作『イニシェリン島の精霊』。ゴールデングローブ賞の発表は、現地時間の2023年1月10日(火)となるので、引き続き注目していきたい。

文/山崎伸子

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