セザール賞の7部門受賞！豪華キャストが織りなすフランス映画『幻滅』予告映像が解禁

19世紀フランスの文豪、オノレ・ド・バルザックの書き上げた「幻滅——メディア戦記」を、『偉大なるマルグリット』(15)のグザヴィエ・ジャノリ監督が映画化する『幻滅』の公開日が2023年4月14日(金)に決定。あわせて、本作の予告編とムビチケ前売券(カード)特典情報が解禁となった。

セザール賞で史上最多ノミネート、作品賞ほか、最優秀助演男優賞(ヴァンサン・ラコスト)、有望新人男優賞(バンジャマン・ヴォワザン)を含む最多7冠を受賞しフランス映画界を席巻した本作。原作は、44歳のバルザックが社会を俯瞰し、そのなかで翻弄されるさまざまな人間像を描いた「人間喜劇」の一編、「幻滅——メディア戦記」。主人公のリュシアンを、『Summer of 85』(21)のヴォワザンが演じ、純粋な青年が野心と欲望に惑わされ、堕落していく様を見事に演じきった。また、リュシアンの先輩格のジャーナリスト役に、『アマンダと僕』(19)のラコスト、作家のナタン役に監督としても世界的な人気を誇るグザヴィエ・ドランが出演する。さらに、セシルド・フランス、サロメ・ドゥヴェル、ジェラール・ドパルデュー、ジャンヌ・バリバー、本作が遺作となったジャン＝フランソワ・ステヴナンらが集結した。

今回解禁となった予告編では、文学を愛し、詩人として成功を夢見る田舎の青年リュシアンが貴族の人妻、ルイーズ(フランス)と駆け落ち同然でパリへ上京する様子が描かれている。先輩のジャーナリストに「金のためなら魂を売らないと」と言われ、私欲に世界へ足を踏み入れていくリュシアンの前に、「嘘の記事や批評に価値なんてない。真実で戦え」と忠告する作家ナタン(ドラン)が登場し、ドラマはさらに動きだしていく。

あわせて、ムビチケ前売券(カード)の発売日が12月23日(金)に決定。前売り特典は、オリジナルポストカード2枚セット、オリジナルスマホ壁紙となっている。

「すべてのカテゴリーで受賞するといいなと思っていました。結果的に最優秀作品賞を含む7冠を獲得することになったわけですが、このチームが評価されたということでうれしかった」と主演のヴォワザンはセザール賞の7部門受賞に対してコメント。フランスで最高の評価を受けた本作をぜひ劇場で目撃したい。

文/鈴木レイヤ