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主役級の戦国オールスターがズラリ!信長&濃姫を取り巻く人物たちの史実エピソードがスゴイ

コラム

主役級の戦国オールスターがズラリ!信長&濃姫を取り巻く人物たちの史実エピソードがスゴイ

めちゃくちゃ気が利く信長の有能秘書!:森蘭丸

市川染五郎扮する信長の有能な小姓、森蘭丸
市川染五郎扮する信長の有能な小姓、森蘭丸[c]2023「THE LEGEND & BUTTERFLY」製作委員会

信長の“寵愛”を受けた存在としてあまりにも有名な森蘭丸。蘭丸は俗称で、森長定、森成利などの名前で呼ばれる。父が織田家の家臣・森可成だったこともあり、13歳の頃より武将の身の回りの雑用を務める“小姓”という役職として織田信長に仕えるようになった人物だ。とにかく美少年であること、そして本能寺の変で10代にして命を落とした悲劇性などから、“映える”存在として数々の創作物で好まれて描かれてきたが、彼がほかの部下と比べて特に有名になったのは「とにかく秘書として有能だったから」という可能性もある。ここでは有名なエピソードをいくつかご紹介しよう。

ある日、信長に障子が開いているから閉めてこいと言われた蘭丸。行ってみると障子は閉まっていたが、彼は一度障子を開けてからピシャリと音がするように閉めて戻ってくる。そして信長に対し「障子は閉まっていた」と報告した。「なぜ音がしたのか?」と信長に聞かれた蘭丸、「主君である信長が皆の前で『開いているから閉めてこい』と言ったので、ただ『閉まっていた」だけでは間違いになってしまう。それで皆に聞こえるようにわざと開け、音を立てて閉めたのだ」と答えたという。

ある時は、信長に献上された大量のミカンを蘭丸が台に載せて運んでいた。それを見た信長が「お前の力では危ない、転んでしまうぞ」と注意をすると、蘭丸はそのとおりに転び、ミカンを散らばらせてしまった。これは“わざと”やったことだという。主君の信長が「危ない」と忠告したため、転ばずに運んでしまっては信長の判断が間違えていたことになってしまうからだ。


どのエピソードも現代の価値観から考えると、主君である信長への“忖度”がだいぶ過ぎるようにも思われるが、主君に忠実であることが美徳とされた戦国時代のこと。機転が利く蘭丸の忠臣ぶりは当時、秘書官としてかなり有能だったといえる。それだけでなく、蘭丸がいち早く明智光秀の反逆心に気付き、信長に警告していたのではないかという説もある。

そんな蘭丸を『レジェンド&バタフライ』で演じたのは、本作で時代劇映画初出演を果たした市川染五郎。落ち着いた物腰で、次第に“魔王”へと変わっていく信長をひたすら静かに見守る。もちろん上品な振る舞いと容姿端麗ぶりは、蘭丸そのもの!

ほかにも戦国時代のレジェンドが大挙登場!あなたはどこまで知ってる?

「前田利家」こと前田犬千代を演じるのは和田正人
「前田利家」こと前田犬千代を演じるのは和田正人[c]2023「THE LEGEND & BUTTERFLY」製作委員会

猛将ぶりから"鬼"と呼ばれ、戦では先陣を切って幾多の武功を打ち立て、信長を支えたことで有名な柴田勝家(池内万作)、百万石の立役者にして、長身イケメンのド派手な傾奇者の前田犬千代(和田正人)ら、WEBマガジン「レジェバタ公記」では、アクの強いキャラクターたちを紹介している。

劇中にはほかにも、信長と共に「戦国三英傑」と称される羽柴秀吉こと木下藤吉郎(音尾琢真)、徳川家康(斎藤工)ら、戦国時代のレジェンドたちが大集結。信長と濃姫が織りなすドラマを盛り上げている。その姿はぜひ映画本編で確かめてみてほしい!

文/編集部

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