北村匠海&中川大志、『スクロール』W主演は「運命」役を奪い合った10代を回顧|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
北村匠海&中川大志、『スクロール』W主演は「運命」役を奪い合った10代を回顧

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北村匠海&中川大志、『スクロール』W主演は「運命」役を奪い合った10代を回顧

北村匠海、中川大志がW主演を務める映画『スクロール』(2月3日公開)の完成披露舞台挨拶が19日、TOHOシネマズ六本木ヒルズにて開催され、北村、中川とともに、共演の松岡茉優、古川琴音、監督の清水康彦が登壇した。

【写真を見る】北村と出会った頃の身長は「このくらい小さくて…」と話す松岡茉優
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YOASOBIの大ヒット曲「ハルジオン」の原作者、橋爪駿輝が2017年に発表した同名小説を原作に映画化した本作は、理想と現実のギャップに溺れながらも、社会や自分と必死に向き合う若者たちの姿を描いた青春群像劇。本作で「僕」役を演じた北村は「『僕』という役を演じるのは3回目」と明かし、「俯瞰的な感覚を持っていないといけない」と「僕」役を演じるうえで心がけていたことに触れた。

作品については「抽象的でありながら、グロテスク、ファンタジーでありリアリティであり、いろいろな要素が詰まったふわふわした世界」と説明。そのような世界のなかで「観てくださる皆様に、どう寄り添えるのか。自分自身であり、監督自身でもあるんだろうなという瞬間、(監督)の欠片がいっぱいある役でした」と撮影を振り返った。

松岡から出会った頃の様子を明かされ、恥ずかしそうな顔を見せる場面も
松岡から出会った頃の様子を明かされ、恥ずかしそうな顔を見せる場面も

「僕が演じたユウスケは一見、周りにすごくたくさんの人がいて、女性関係も派手という印象の男。姿形は(北村)匠海が演じる『僕』と『ユウスケ』は違うけれど、内側で抱えているようなものがつながる気がしていしていて、同じ人物を分けて演じたような感覚があった」と話した中川。「常に自問自答しているようなキャラクターで、派手に見えて孤独で繊細な男だと思いました」と語った。

「出会ったのは僕が小学4年生で匠海が5年生の時。同じ事務所で演技レッスンをし、帰りは一緒にファミレスに行くような仲でした。10代の頃はオーディションに行くと『また、匠海いるよ…』という感じで、同じ役を奪い合ってきて、すごく意識する存在です」と思い出に触れた中川。北村の頑張る姿を見て、自分も頑張れると笑顔を浮かべた中川は「20代半ばで同じ映画でW主演。こうして(同じ舞台に)立てることが感慨深いです。ものすごく思い入れのある作品になりました。愛のある映画なので、ぜひ受け取ってほしいです」と本作が特別な作品になったよろこびを噛み締めている様子だった。

小さい頃の北村の写真を持っていると明かした松岡の話に興味津々
小さい頃の北村の写真を持っていると明かした松岡の話に興味津々

「小さい頃から同じ役を取り合ってきた仲間である(中川)大志と『スクロール』でW主演できたのはなんでだろうって。それは『僕』と『ユウスケ』が表裏一体だから。2人でW主演という形で共演するのが宿命というか運命というか…。この作品で(の共演で)よかったと思いました」と中川の顔を見つめた北村。「人は誰しも多面的。表ではかっこいいことを言っていて、裏ではかっこよくないところもあったり。人間なんて一面だけでは語れないもの。『僕』『私』『ユウスケ』『菜穂』から一人の人間のいろいろな角度を見ている気がしました」と登場人物から感じたことを語り、「みなさんの物語であり、どこかの誰かの物語。そんな視点で観てください」とアピールした。


ハードだった撮影シーンについて触れる場面も
ハードだった撮影シーンについて触れる場面も

イベントでは、映画のタイトルにちなみ「スクロールして見たくなる写真」を発表する場面も。携帯で写真を撮ることがあまりないという北村は「2、300枚しかないかも。さすがに思い出がなさすぎると思ったので、今年からは撮ろうと思っています」と宣言。ちなみにスクロールして何度も見たくなるのは「メモ帳」だと明かし、「こっぱずかしくてスクロールしてしまうけれど、2度と見たくないような内容が書いてあります」と照れていた。

スクリーンに映るタイトルを指差す中川
スクリーンに映るタイトルを指差す中川

逆に写真をたくさんし、保存し続けるという松岡が「中1の頃の北村の写真も入っています」と発言。ざわつく会場に向かって北村は「“北村呼び”はずっとです。知り合いで僕のことを“北村呼び”するのは彼女だけです」とコメント。北村と松岡はこれまで5回ほど共演しており、松岡が「再共演するたびに、かわいいな〜って思ってスクロールしちゃいます」とニヤニヤ。このコメントに中川が「では、後ほど公式のSNSにアップします」とすかさずツッコミを入れ会場が期待を込めた大きな拍手に包まれると、北村が「まじで、やめて。映画と関係ないから」と俯く。すると松岡が「30歳くらいになったら許してくれるかも。その時は一斉に放出します!」と笑顔で会場に呼びかけ、さらに大きな拍手が沸き起こっていた。

取材・文/タナカシノブ

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