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光石研の人生が反映された、おかしくもせつない物語『逃げきれた夢』6月に公開決定

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光石研の人生が反映された、おかしくもせつない物語『逃げきれた夢』6月に公開決定

光石研主演映画『逃げきれた夢』が6月9日(金)より公開決定。あわせて、二ノ宮隆太郎監督と出演キャストのコメントが解禁となった。

【写真を見る】監督はもちろん、俳優としても活躍する二ノ宮隆太郎
【写真を見る】監督はもちろん、俳優としても活躍する二ノ宮隆太郎[c]2022『逃げきれた夢』フィルムパートナーズ

人生のターニングポイントを迎えた中年男が新たな一歩を踏みだすまでの、おかしくもせつない物語を描く本作。監督を務める二ノ宮は、初の長編監督作『魅力の人間』(12)を始め、『枝葉のこと』(17)、『お嬢ちゃん』(19)が国内にとどまらず海外の映画祭でも高く評価を受けるほか、俳優としては「全裸監督 シーズン1」、『ヤクザと家族 The Family』(21)、「新聞記者」といった話題作に出演するなど、マルチに活躍の場を広げている。瀬々敬久監督が審査員を務めた2019年フィルメックス新人監督賞のグランプリ受賞作である脚本をもとに、二ノ宮監督自ら映画化し、ついに商業デビューを飾る。

主演は映画デビューから45年、日本の映画、ドラマ界を支える重要な存在として活躍してきた名優の光石。アテ書きの枠を超え、光石本人の人生を取材し、そのエッセンスを注入した物語を、生まれ故郷であり青春時代を過ごした地である“福岡県北九州市”オールロケで撮影。2011年公開作『あぜ道のダンディ』から12年ぶりの映画単独主演となった。

光石が演じる主人公、末永周平は北九州の定時制高校で教頭を務めるが、あることをきっかけに人生をふと振り返ることで平穏な日々から一歩ずつ離れ、不安定に心が揺れ始める。物語のカギを握る周平の元教え子、平賀南には、光石と同じく北九州出身の吉本実憂。総勢800人のオーディションを見事突破し、役を掴んだ若手女優のホープだ。また、主人公の妻を坂井真紀、娘を工藤遥、さらに旧友役を光石本人とも気心の知れた松重豊が務めるなど、フレッシュな演技と熟練の技がぶつかりあう姿も注目ポイントとなっている。

本作について光石は「自分自身の故郷で、ほぼ等身大の自分自身を演じる。ここまでボーダレスな役は初めてだったので、不安と戸惑いを持って、やっていました。ただ、二ノ宮監督を初めスタッフの皆さんが、僕ら世代が抱える諸々の憂いを、しっかりリサーチし、ビジョンを持って導いて頂いたので、信じてついていきました」と手ごたえを見せた。そして二ノ宮監督は「この映画は、ある人間のいままでの人生と、これからの人生の物語です。観てくださった方の心に、ほんの少しでも、なにかを感じていただけましたら幸いです」とコメントを寄せる。


主人公、末永はもちろんのこと、光石の半生も垣間見える本作。二ノ宮は、彼の人生をどのように表現するのか?ぜひ劇場で味わいたい。

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