【第95回アカデミー賞】驚異の快進撃を見せたNetflix映画『西部戦線異状なし』、作品賞逃すも4部門受賞
現地時間3月12日(日本時間3月13日)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催中の第95回アカデミー賞授賞式。作品賞は『エブエブ』こと『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(公開中)に輝き、ドイツの作家エーリヒ・マリア・レマルクの小説を映画化したNetflix映画『西部戦線異状なし』(Netflixで配信中)は国際長編映画賞、撮影賞、美術賞、作曲賞の4部門に輝いた。
1930年にルイス・マイルストン監督が手掛けた映画版でも広く知られている原作を、物語の生まれた地であるドイツで映画化した『西部戦線異状なし』。第一次世界大戦勃発から3年後の1917年を舞台に、祖国のために戦おうと意気揚々と西部戦線へ赴いた17歳のパウル(フェリックス・カマラー)が、次第に戦争がもたらす絶望や恐怖に追い詰められていく姿を描く。ベネディクト・カンバーバッチ主演のドラマシリーズ「パトリック・メルローズ」などを手掛けたエドワード・ベルガーが監督を務めた。
戦争の恐ろしさに真正面から向き合った本作は、本年度アカデミー賞では9部門にノミネートされ4部門を受賞。英国アカデミー賞では最多の14部門にノミネートを果たし、作品賞や監督賞など7部門で受賞した。
文/成田おり枝
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