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シャマランだけじゃない!スコセッシやスピルバーグ、キャメロンも…自作にカメオ出演した大物監督たち

コラム

シャマランだけじゃない!スコセッシやスピルバーグ、キャメロンも…自作にカメオ出演した大物監督たち

時には映画のキーパーソンに!?シャマラン監督のカメオ出演をプレイバック

監督デビュー作『Praying with Anger』(92)で自ら主演を務め、その後『シックス・センス』(99)以降の監督作では、2010年代前半に手掛けた数本を除いてすべてにカメオ出演してきたシャマラン監督。時には物語に大きく関与するキーパーソンを演じてしまうのだから驚きだ。

すっかりおなじみになったシャマラン監督のカメオ出演は最新作でも炸裂!
すっかりおなじみになったシャマラン監督のカメオ出演は最新作でも炸裂![c]Everett Collection/AFLO

『シックス・センス』では医師の役、『サイン』では主人公の妻の事故死の原因となった獣医の役、『スプリット』では医師の助手と、医療関係の役柄が多いのは、シャマラン監督自身が医師家系に生まれ育ち、幼い頃から医師になることを望まれてきたからだろう。『レディ・イン・ザ・ウォーター』(06)ではカメオ出演ではなく主要キャラクターとして登場し、まさかのゴールデン・ラズベリー賞最低助演男優賞を受賞。続く『ハプニング』(08)では控えめに電話の声だけの出演にしたのもシャマラン監督の人柄があらわれたエピソードだ。


急速に時間が過ぎていくビーチに閉じ込められた人々がパニックに陥る様が描かれた前作『オールド』では、ひときわ不気味な役柄を演じていたシャマラン監督。当時のインタビューのなかで「(カメオで演じる役を)選ぶのは後からで、改稿を重ねるうちに『この役を演じることができるかも』と思うことがあります。だいたい映画の序盤で登場するようにして、観客の邪魔にならないようにしています」と明かしていた。

シャマラン監督の登場シーンを探そう!
シャマラン監督の登場シーンを探そう![c]2023 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.

最新作『ノック 終末の訪問者』は、人里離れた森の奥深くにある山小屋で暮らすゲイのカップルと養女の一家の前に突如、武装した見知らぬ男女4人が現れ、ある“選択”を迫るという物語。山小屋という閉鎖された空間でほとんどのシーンが構成される本作で、いったいシャマラン監督はどのように登場するのか。過去作とはひと味違うカメオ出演を果たしたシャマラン監督の姿を、劇場のスクリーンで探してほしい!

文/久保田 和馬

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