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売上の一部はウクライナ人道支援の寄付へ『ひまわり』デジタルリマスター版、吹替版の上映が決定

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売上の一部はウクライナ人道支援の寄付へ『ひまわり』デジタルリマスター版、吹替版の上映が決定

昨年緊急公開され、大きな反響を呼んだイタリア映画『ひまわり』(70)が7月28日(金)より、デジタルリマスター版で上映される。このたび本作の吹替版上映を記念して、新たなビジュアルが解禁となった。

【写真を見る】ジョバンナとアントニオ、それぞれの重要なシーンでの表情を切り取ったビジュアルも解禁となった
【写真を見る】ジョバンナとアントニオ、それぞれの重要なシーンでの表情を切り取ったビジュアルも解禁となった[c] 1970 – COMPAGNIA CINEMATOGRAFICA CHAMPION(IT) – FILMS CONCORDIA(FR) – SURF FILM SRL, ALL RIGHT

イタリアを代表する俳優ソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニの共演で、第二次世界大戦により引き裂かれた男女の悲恋を描く本作。昨年2月24日から始まったウクライナ侵攻を受けて緊急上映が行われ、当初は3館から始まったが、問い合わせが殺到し、瞬く間に劇場数は100館以上に増加。鑑賞料金の一部は被害に遭った人々のための寄付に充てられることとなった。今回、ウクライナ侵攻から1年以上経ったいまでも再公開を希望する声が多く、要望の多かった吹替版が作成。さらに、昨年の公開時よりも新たに修復を加えデジタル・リマスターした『ひまわり デジタルリマスター版』日本語字幕版、日本語吹替版も一部の劇場で同時公開されることが決定している。

今回、再上映を記念して、3種類の新ビジュアルが解禁となった。メインビジュアルは、ソ連の最前線に送られるアントニオ(マストロヤンニ)と見送るジョバンナ(ローレン)を写しだしたものとなっており、戦争により引き裂かれる2人が表現されている。また、サブビジュアルの2点は、ジョバンナとアントニオ、それぞれにフォーカスして制作されている。アントニオを探し、本人と思わしき人物を見つけ出すも、否定され去ってしまった後の表情が切り取られたジョバンナと、会いたいという一心からジョバンナに電話をかけるも、「私は一人ではないのよ」と告げられた時の衝撃的な場面を切り取ったアントニオのビジュアルの2点となっている。どちらも作品の決定的なシーンが切り取られており、戦争が生み出した悲劇を痛感させられるものとなっている。


今回の上映でも、パンフレットほかグッズ制作を予定されており、売上の一部は、戦禍における人道支援の寄付に充てられる。永遠の名作『ひまわり』をこの機会に鑑賞し、戦争が生む悲劇について考えたい。

文/鈴木レイヤ

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