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「トランスフォーマー」最新作、北米で『スパイダーマン』最新作との接戦を制す!

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「トランスフォーマー」最新作、北米で『スパイダーマン』最新作との接戦を制す!

先週末(6月9日から11日)の北米興収ランキングは、「トランスフォーマー」シリーズの最新作『トランスフォーマー/ビースト覚醒』(8月4日日本公開)が、公開2週目の『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』(日本公開中)との接戦を制し、初登場で首位を獲得した。

製作費2億ドルをどこまで回収できるのか…初日から3日間の興収は6104万ドルに
製作費2億ドルをどこまで回収できるのか…初日から3日間の興収は6104万ドルに[c]2023 PARAMOUNT PICTURES. HASBRO, TRANSFORMERS AND ALL RELATED CHARACTERS ARE TRADEMARKS OF HASBRO.[c]2023 HASBRO

これまで公開された6作品の製作費の合計が11億ドルを超えるハイバジェット映画としておなじみの「トランスフォーマー」シリーズだが、全世界累計興収は堂々48億ドル超えで、5作目の『トランスフォーマー/最後の騎士王』(17)を除けば、いずれも製作費の3倍以上の全世界興収を記録。5作目までを手掛けたマイケル・ベイ監督のほかの作品と同様、批評家からは完全にそっぽを向かれてきたとはいえ、興収面では文句のつけようがない成績を残してきた。

トラヴィス・ナイト監督がメガホンをとったシリーズ6作目の『バンブルビー』(18)は、シリーズ最少の製作費(それでも1億3500万ドル)で全世界興収も5億ドルを下回ったが、これまでのシリーズのイメージを一新する青春ストーリーとしての魅力を携え、批評家からも大絶賛を獲得。そして今回、新たにメガホンをとるのは『クリード 炎の宿敵』(18)のスティーブン・ケイプル・ジュニア監督だ。

【写真を見る】今度の「トランスフォーマー」は“ビースト”たちが登場!シリーズ1作目に迫る評価に
【写真を見る】今度の「トランスフォーマー」は“ビースト”たちが登場!シリーズ1作目に迫る評価に[c]2023 PARAMOUNT PICTURES. HASBRO, TRANSFORMERS AND ALL RELATED CHARACTERS ARE TRADEMARKS OF HASBRO.[c]2023 HASBRO

製作費はシリーズ2作目とほぼ同じ2億ドルが費やされた『トランスフォーマー/ビースト覚醒』。初日から3日間の興収は6104万ドルと、シリーズ1作目のオープニング興収7050万ドルを少々下回る数字に。作品評価も、批評集積サイト「ロッテン・トマト」を参照すれば批評家からの好意的評価が53%と、決して良くはないものの壊滅的ともいえないラインをキープ。「ビーストウォーズ」の要素を加えたシリーズの新たな幕開けとしては、まずまずといったところだろう。

さて、2位となった『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』は、9日の金曜日の段階で前作の北米累計興収超えを達成。とりわけ注目すべきはデイリー興収であり、『トランスフォーマー/ビースト覚醒』が初日を迎えた9日だけは首位を明け渡したものの、土日とその後の平日もすべて『アクロス・ザ・スパイダーバース』が首位を走り続けている。


550万ドル差で2位に敗れた『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』
550万ドル差で2位に敗れた『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』[c]2023 CTMG. [c] & TM 2023 MARVEL. All Rights Reserved.

次週末に北米公開される大作は、DCユニバースの最新作『ザ・フラッシュ』(日本公開中)。三つ巴というよりも、『トランスフォーマー/ビースト覚醒』を差し置いて『アクロス・ザ・スパイダーバース』と『ザ・フラッシュ』の一騎打ちになる公算が高そうだ。

文/久保田 和馬

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