母の恋愛事情に戸惑う父とときめく娘『こんにちは、母さん』対照的な父娘の姿を捉えた本編映像|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
母の恋愛事情に戸惑う父とときめく娘『こんにちは、母さん』対照的な父娘の姿を捉えた本編映像

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母の恋愛事情に戸惑う父とときめく娘『こんにちは、母さん』対照的な父娘の姿を捉えた本編映像

大泉洋、吉永小百合が親子を演じる山田洋次監督最新作『こんにちは、母さん』(9月1日公開)。このたび、本作の本編映像と場面写真が一挙解禁となった。

【写真を見る】食卓を囲む昭夫、福江、舞を写した場面写真
【写真を見る】食卓を囲む昭夫、福江、舞を写した場面写真[c]2023「こんにちは、母さん」製作委員会

山田監督にとって90本目となる記念すべき本作。東京の下町を舞台に、いまこの令和を生きる、“等身大の家族”の姿を描く。大企業の人事部長として神経をすり減らす毎日を送る神崎昭夫(大泉)。妻との離婚問題や、家出した娘の舞(永野芽郁)との関係にも頭を悩ませた昭夫は、久しぶりに母の福江(吉永)が暮らす東京下町の実家を訪ねることに。すると、そこには艶やかなファッションに身を包み、イキイキと暮らす母の姿があった。吉永、大泉、永野をはじめ、寺尾聰、宮藤官九郎、田中泯、YOU、枝元萌ら豪華俳優陣が集結。『母べえ』(07)、『母と暮せば』(15)に続く「母」3部作の3作目にして、日本を代表する名女優、吉永の集大成ともいえる作品が誕生した。

今回解禁となった映像は、福江にデリカシーのない態度を取る昭夫に対し「おばあちゃんの前で牧師さんの悪口を言わないで」と真剣な様子で釘を刺す舞の姿からスタートするもの。「なにが言いたいんだよ」ととぼける昭夫に対し、舞は呆れながらも福江が牧師、荻生(寺尾)に想いを寄せていることを伝えるが、昭夫は聞く耳を持たない。舞が追い打ちをかけるように福江の荻生に対する“本気の想い”を告げると、昭夫は目を丸くし思わず言葉を失う。「もしかして結婚するかもしれない!素敵!」と無邪気にはしゃぐ舞に対し、思わず顔を歪め「やめてくれよぉもう…」とぼやく昭夫の、福江の恋に対照的なリアクションを見せる父と娘の姿が収められた本編映像となった。幸せいっぱいの福江に対し、悩みが尽きず余裕のない昭夫のどこか情けない姿が映しだされるところで、映像は締めくくられる。

あわせて解禁となった場面写真は、可憐な着物に身を包む福江と荻生が隅田川沿いを散歩する“デートシーン”を捉えたものや、神崎家を取り巻く下町の人々の姿をとらえたものなど計7点。食卓を囲む神崎家の姿に、昭夫の同僚の木部(宮藤)や下町の住民たちがただならぬ剣幕で昭夫を見つめる様子、荻生に優しく微笑む福江の姿もあり、“恋する母”の表情が印象的な一方、母とは対照的に、散らかった部屋で1人カップ麺をすする昭夫のせつない生活ぶりも切り取られている。


歳を重ねても気高くイキイキと暮らす福江を前に、数々の悩みを抱える昭夫はどのように変わっていくのだろうか?人々の触れ合い、どこか懐かしい風景の数々など、不況や不安が取り巻くこの時代だからこそ、心に響くであろう本作に期待が高まる。

文/鈴木レイヤ

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