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『尾かしら付き。』小西詠斗&大平采佳&木村昴が告白「コンプレックスは武器になる」

インタビュー

『尾かしら付き。』小西詠斗&大平采佳&木村昴が告白「コンプレックスは武器になる」

「スクリーンデビューが『尾かしら付き。』で、本当によかったなと感じています」(大平)

――撮影現場では、いろいろなお話をされながら一緒に時間を過ごされていたとのこと。お互いの目からご覧になって、「この人はこの役にぴったりだな」と思われることはありますか?

大きな笑顔を見せながら、インタビュー現場も盛り上げていた木村昴
大きな笑顔を見せながら、インタビュー現場も盛り上げていた木村昴撮影/河内彩

木村「みんなぴったりだったと思います!」

小西「本当にそう思います。木村さんは今日も場を盛り上げてくれていますが、撮影現場でもずっとこういう感じなんですよ(笑)。僕も大平さんも人見知りで、ものすごく緊張をしていたので、その場を盛り上げてくださる木村さんのような方がいなければ、こんなに楽しく撮影を終えることができなかったと思います。それは映画全体の雰囲気にもつながっていると思いますし、木村さんの存在は本当に大きかったなと。木村さんはいまもコーラを飲んでいますが、現場でもずっとコーラを飲んでいるんですよ!(笑)。テレビで観ているそのままの方だなと、うれしくなりました」

木村「あはは!コーラは、“ライフウォーター”です!」

大平「私は、役柄としても楓太さんに勇気づけてもらう役なので、木村さんとのシーンは『いまから元気をもらえるぞ!』とワクワクしました」

佐原ミズの同名漫画を実写映画化した『尾かしら付き。』距離を近づけていく快成と那智のやり取りに、胸キュン!
佐原ミズの同名漫画を実写映画化した『尾かしら付き。』距離を近づけていく快成と那智のやり取りに、胸キュン![c]佐原ミズ/コアミックス [c]2023 映画「尾かしら付き。」

木村「大平さんはやっぱり初めての映画ということで、とても緊張されていたので、なるべくそれをほぐしてあげたいという気持ちがあったんですが、なにせ僕も緊張していますから(笑)。どうしようかなと思っていたのですが、いろいろと考えた結果、『セリフ合わせをしてみようか』と一緒に台本を読んだりすることが多かったですね。撮影の合間にはずっと、『今度はこうしてみようか』『たこ焼きのシーンは、こっちから手を出してみようか?』といった会話をしていました」

大平「撮影が始まる前や、控え室でご一緒した時などいつも『セリフ合わせしようか?』と声をかけてくださって。本当に助けていただきました」

木村「僕、そういうところあるんですよ!」

小西&大平「あはは!」

小西詠斗が、快成の揺れる心を体現した
小西詠斗が、快成の揺れる心を体現した[c]佐原ミズ/コアミックス [c]2023 映画「尾かしら付き。」

大平「快成は那智に対して真剣に向き合うキャラクターですが、小西さんも役柄に対してまっすぐに向き合っていました。そういった作品に向き合う姿勢を見ても、ご本人と快成という役柄がリンクしているなと感じました」

小西「ありがとうございます(照)。真田(幹也)監督とは『これは快成の成長物語でもあるので、那智と出会って少しずつ変わっていく姿をうまく表現できたらいい』とお話をしていました。また『その瞬間になにを感じるのかを大事に演じてほしい』というお話もあり、自由に伸び伸びと演じさせていただけて、とてもうれしかったです」

――大平さんと那智が重なる点もありましたか?

小西「那智はおっとりとして見えますが、実はとても芯の強い女の子。大平さんについても『強い子』だなと感じることがたくさんあって、『本当に映画初出演!?』と思いましたから。監督から演出を受けても、しっかりとそれに応えていました」

木村「この撮影期間中、大阪から通ってきていたんだよね。親元を離れて東京に来て、とても心細かったはず。でもそんなことをまったく感じさせずにやり切ったのは、本当に立派だなと思います」

小西「撮影が休みの日も『下北沢に買い物に行ってきました』と言っていたよね。元気だな!と思いました」

那智のまっすぐさが、快成の頑なだった心を溶かしていく
那智のまっすぐさが、快成の頑なだった心を溶かしていく[c]佐原ミズ/コアミックス [c]2023 映画「尾かしら付き。」


大平「朝イチから出かけて、お買い物に行きました」

小西「元気ー!」

木村「東京を満喫したね(笑)」

――楽しい撮影現場だったことがお話を聞いていてすごく感じられます。本作は小西さんと大平さんの初主演映画となりましたが、そういった意味でのプレッシャーはありましたか?

小西「ものすごいプレッシャーを感じていました(苦笑)。すばらしい原作があって、しかも快成の中学生時代も演じることになるので…!『僕にできるかな…』と戸惑いましたが、やっぱり主演を任せていただけるというのはとても光栄なことなので、挑戦してみたいと思いました。現場では周りの皆さんにたくさん支えていただきましたし、その温かな空気のおかげで、プレッシャーを乗り越えることができました」

大平「私は、なにをしたらいいのか、なにが正解なのかわからないことがたくさんあって、不安だらけでした。でも共演者の方やスタッフの皆さんがものすごく優しくて、たくさん助けていただきました。撮影以外の時間でもいろいろとお話をすることができたので、そのおかげでリラックスすることができたなと思っています。いまは、私にとってのスクリーンデビューが『尾かしら付き。』で、本当によかったなと感じています」

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