津田健次郎が語る、「M:I」最新作で感じた“森川智之トム”への安心感と悪役の極意|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
津田健次郎が語る、「M:I」最新作で感じた“森川智之トム”への安心感と悪役の極意

インタビュー

津田健次郎が語る、「M:I」最新作で感じた“森川智之トム”への安心感と悪役の極意

トム・クルーズ主演の人気シリーズ最新作『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』(公開中)の日本語吹替版で、“シリーズ史上最も強大な敵”とされる謎の男、ガブリエル(イーサイ・モラレス)の声を担当している津田健次郎。極秘諜報部隊「IMF(インポッシブル・ミッション・フォース)」の諜報員として、シリーズを通して様々なミッションをクリアしてきたクルーズ演じる主人公イーサン・ハントの前に立ちはだかるガブリエルは、底知れぬ強さを漂わせているキャラクターだ。今回、そんな最強の敵を演じるにあたり行ったという演技のアプローチ、観客を驚かせる超絶アクションや吹替版ならではの魅力、さらには本作に登場するお気に入り美女(!)の話まで、津田にたっぷりと語ってもらった。

「映画のパワー、エンタメのすごさが伝わってきます」

一番思い入れがあるのは、シリーズ第1作の『ミッション:インポッシブル』(96)だという。「『スパイ大作戦』のテイストを入れつつ、まったく違う作品になっていたので、『こんなにもおもしろいものが世のなかにあるんだ』と驚いたのを覚えています。ヨーロッパの香りがあふれていて、すごく印象深い作品です」とシリーズ開始当時を振り返る。本作で「M:I」シリーズの吹替版に初参加した津田は「シリーズを重ねるごとにアクション要素はどんどん強くなり、世界中でヒットし続けている作品で“シリーズ史上最も強大な敵”という謳い文句のキャラクターをやらせていただくのは本当に光栄なこと。すごくうれしかったです」と笑みを浮かべる。

これまで不可能なミッションに挑んできたイーサンたちに迫る、史上最大の脅威
これまで不可能なミッションに挑んできたイーサンたちに迫る、史上最大の脅威[c] 2023 PARAMOUNT PICTURES.

イーサンの活躍がシリーズの魅力だと話した津田は「イーサンは常に死と隣り合わせだけど、死ぬことはない。そんなイーサンの姿に世界中の映画ファンは魅了されてきたのだと思います。イーサンが死なない限り、シリーズは続いていくし、観客はいろいろなところに連れて行ってもらえる。そういった意味でも、ファンに支え続けられている作品だと思います」とシリーズが続くポイントに触れる。加えて「“映画らしい映画”と言いますか。最初から最後までとてもワクワクしながら楽しむことができるし、大スクリーンで観るべき映画だと、参加して改めて実感しました。クルーズさんが自分でアイデアをめちゃくちゃ出して、スタントなしでたくさんのアクションをこなしている、本当にすごい作品です。映画のパワー、エンタメのすごさが伝わってきます」と、映画館の大きなスクリーンで観た感想を教えてくれた。


森川智之演じる”森川トム”の魅力は「色気!」と話した
森川智之演じる”森川トム”の魅力は「色気!」と話した撮影/興梠真帆

イーサンの吹替えは、クルーズ本人も公認の森川智之が担当している。本作は別収録だったが、“森川トム”には安心を感じたそう。「“トムと言えば森川さん”という代名詞のような方。戦うシーンの多い敵役ですが、役者としては安心しながら向き合うことができました。普段から存じ上げていますが、トム役の森川さんは、またひと味違うなと思いました」とニッコリ。「クルーズさん自体がすごくセクシーだけど、森川さんが声をあてることで少し違う印象のセクシーさになる気がします。それが字幕版、吹替版の2種類あるよさだとも感じています」。

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