『怪物の木こり』では亀梨和也が怪演…『ミュージアム』カエル男に『IT』のピエロなど映画に登場する“ヤバい“サイコパスたち! - 2ページ目|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
『怪物の木こり』では亀梨和也が怪演…『ミュージアム』カエル男に『IT』のピエロなど映画に登場する“ヤバい“サイコパスたち!

コラム

『怪物の木こり』では亀梨和也が怪演…『ミュージアム』カエル男に『IT』のピエロなど映画に登場する“ヤバい“サイコパスたち!

狂気と悪のカリスマ『ジョーカー』ジョーカー

狂気にのまれたジョーカーは、人々を恐怖に陥れていく(『ジョーカー』)
狂気にのまれたジョーカーは、人々を恐怖に陥れていく(『ジョーカー』)[c]Everett Collection/AFLO

バットマンで知られる眠らぬ街、ゴッサム・シティで暗躍する悪のカリスマを新たな視点でリブートした『ジョーカー』(19)は、名もなき男が狂気に駆られていく姿を描いた異色サスペンス。貧富の格差が拡大しているゴッサムで細々と暮らす道化師アーサー・フレック(ホアキン・フェニックス)は、職を失くしたことから精神的に追い詰められ殺人者となっていく。次第に心が壊れてゆくアーサーを熱演したフェニックスは、アカデミー賞主演男優賞ほか多くの賞に輝いた。

自分の存在に価値を感じられずにいたアーサーは、いわば承認欲求の塊。地下鉄でビジネスマンを殺した翌日、「謎の殺人犯」として世間から注目を浴びたことを喜ぶ姿は、現代の闇にリンクしている。自らの母親を手にかけ、テレビの生中継中に司会者を射殺するなどの暴走ぶりは思わず言葉を失うほど。すべては異常者の妄想か、ジョーカーらしい作り話だったのか、観る者に答えを委ねるラストも議論を呼んだ問題作だ。

他人への共感や良心を一切持たない『悪の教典』蓮実聖司

邪魔な存在であると判断した者を排除していく蓮実(『悪の教典』)
邪魔な存在であると判断した者を排除していく蓮実(『悪の教典』)[C]2012「悪の教典」製作委員会

「黒い家」や「青の炎」の貴志祐介の同名小説を、三池崇史監督が映画化したサスペンスが『悪の教典』(12)。生徒や学校からの信頼も厚い高校教師“ハスミン”こと蓮実聖司(伊藤英明)は少年時代から邪魔者を殺害してきたサイコパスだ。文化祭の準備に紛れ、自分の素性に気づいた同僚や生徒たちを皆殺しにする計画を実行する。爽やかなイメージそのままに伊藤が演じた蓮実のサイコぶりは圧巻だ。

蓮実は人当たりのよい好青年だが、良心を持たないどころか人を殺すことに迷いも躊躇もない男。微笑んでいた次の瞬間、容赦なく相手を手にかける。その動きは無駄がなく、焦る素振りも見せず、まるで単純作業をこなしているよう。教室に盗聴器を仕掛けたり、女子生徒と親密になって情報を聞きだすなど、常に周囲に網を張り、不穏な動きがあれば即対処。一度狙われたら逃げられない、殺人マシンのような怪物である。


「ゲーム」と称する殺人儀式を行う「ソウ」シリーズ ジグソウ

命を懸けたゲームを仕掛けるジグソウことジョン・クレイマー(『ソウ6』)
命を懸けたゲームを仕掛けるジグソウことジョン・クレイマー(『ソウ6』)[c]Everett Collection/AFLO

見知らぬ場所に監禁された人たちが命懸けのゲームを強いられる…先読みできない展開と残酷な殺人ゲームで世界中の度肝を抜いたのが、ジェームズ・ワン監督のデビュー作『ソウ』(04)。世界中で大ヒットした本作はシリーズ化され、最新作の第10作『Saw X』が本国で公開されたばかり。そんな本シリーズに登場するサイコパスが“ジグソウ”だ。

モニターに映しだされる不気味な腹話術人形ビリーの姿を借りたジグソウの正体は、脳腫瘍で余命わずかな男ジョン・クレイマー(トビン・ベル)。彼の目的は、命を粗末にしている人たちに生きることの大切さを実感させることだった。ただし、自分の肉体を切り取らせたり、体中の関節を潰す装置から抜け出させるなど、用意するゲームは生還率ゼロに近い難易度を誇るものばかり。容赦のなさ、綿密な計画性はサイコパスならではの所業と言える。

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