『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』主題歌は福山雅治に!「『いま、日々を生きていることの幸せ』を歌で」|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』主題歌は福山雅治に!「『いま、日々を生きていることの幸せ』を歌で」

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『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』主題歌は福山雅治に!「『いま、日々を生きていることの幸せ』を歌で」

12月8日(金)より公開の映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』。福原遥と水上恒司がW主演を務める本作の主題歌を福山雅治が担当することが決定。あわせて、本予告と本ビジュアルが到着した。

【写真を見る】せつなさがにじむ本ビジュアル
【写真を見る】せつなさがにじむ本ビジュアル[c]2023「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」製作委員会 

SNSで10代を中心に話題となり、シリーズ累計発行部数70万部突破となった汐見夏衛によるベストセラー小説「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」を原作とする本作。親や学校、すべてにイライラして不満ばかりの高校生の百合(福原)は、母と喧嘩して近所の防空壕跡に逃げ込む。しかし、朝目が覚めるとそこは1945年の6月、戦時中の日本だった。そこで出会った彰に惹かれていく百合だったが、彼は特攻隊員で、程なく命がけで戦地に飛ぶ運命にあった。

このたび、主題歌に福山による書き下ろし楽曲「想望」が決定。「想望」とは、「慕い仰ぐこと。心に思い描いて待つこと」という意味。福山が実際に本編を観て、登場人物たちに思いを馳せ、映画に寄り添って書き上げた壮大なバラードとなっている。福山は主題歌を担当するにあたり「福原さん水上さんたち二十代の俳優をはじめとする出演者全員が表現する1945年の夏。あの日々に想いを馳せた誠実なお芝居に胸を打たれました。本作は、運命がもたらす喜びと苦しみを教えてくれています。時代という抗えない濁流の中に飲み込まれる一滴の水のように出会った百合と彰の運命。人々の日常を破壊する戦争という行為が、何度も繰り返されてきた時代の果てである現在。その2023年に産み落とされた今作に寄せて『いま、日々を生きていることの幸せ』を歌で描きたいと思いました。毎日帰るべき場所へ帰れることの幸せを。世代や時代を超えて、この映画が多くの人に触れてもらえることを願います」とコメントを寄せた。

タイムスリップしてしまった女子高生の百合は、戦時中の日本で彰という青年に出会う
タイムスリップしてしまった女子高生の百合は、戦時中の日本で彰という青年に出会う[c]2023「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」製作委員会 

また、福原は、「感動して胸がぎゅっとなりました。百合や彰、特攻隊の皆の気持ちが繊細に描かれていて、この作品を通して伝えたいことが全て詰まっているような気がします。この曲を聞きながら撮影をしたかったです」と、水上は「百合と出会い、惹かれ、少しずつ気持ちが変わっていく彰の心情…その全てがこの曲に描かれているような気がしました。『想望』をきっかけに、多くの方にこの映画をご覧いただき、作品に込めた思いが伝わることを願っています」と、楽曲への思いをコメント。そして原作者の汐見夏衛は「物語は百合たち送りだす側の目線で語られますが、『想望』は彰たち送りだされる側の目線で歌われていて、聴くほどに旅立つ彼らの思いが胸に迫り苦しいほどでした。最後には、なんの屈託もなく空を綺麗だと思えることの尊さ、なんの疑いもなく明日を信じられる幸せを感じると共に、それは決して手離してはいけない、大切に守らなければあっけなく壊れてしまうものなのだというメッセージが胸に響きました。いまだからこそ全ての人に聴いてほしい楽曲です」と感動をあらわにした。

成田監督は「この映画の本質を見抜いていただきました」、西プロデューサーは「百合と彰のことだけでなく、当時を生きた全ての人の想いがこもっているような気がしました。それ程素晴らしい楽曲を主題歌に迎えられたこと、ただただ光栄です」と喜びの声を寄せている。

同時に解禁となった予告編は、現代に生きる女子高生、百合が1945年の日本にタイムスリップするところから始まる。暑さに倒れそうだった百合を助けてくれたのは、彰だった。それから事あるごとに彰に助けられ、その優しさにどんどん惹かれ、初めての恋をする百合。連れてこられた美しい百合の丘をバックに、福山の主題歌「想望」が入る。「あたらしい夏 百合薫る丘 去年は君を まだ知らなかった」という恋の始まりを予感させる歌詞が、戦時下の緊迫した空気を少し和らげる。だが、彼は特攻隊員で、間もなく出撃する身だということを知らされる。「戦争に意味があるのか」、「どんな意味があるのか言ってみてよ!」と警官に食ってかかる百合をきっかけに、幸せな瞬間は一転する。

彰の優しさに触れ、惹かれていく百合
彰の優しさに触れ、惹かれていく百合[c]2023「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」製作委員会 

日常に迫りくるB29の襲来と燃える街並みが映しだされ、「泣かないで 君よ幸せであれ」というサビが入り、この恋はただの幸せなものではなく、せつなく悲しい未来を予感させるものだということを暗示させる。勤労奉仕の女子学生、千代(出口夏希)からほのかな恋心を寄せられる石丸(伊藤健太郎)、愛する婚約者を地元に置いてきた板倉(嶋崎斗亜)、去年の冬に生まれた娘と会わないまま出征する寺岡(上川周作)、陸軍家系に生まれたことで家の名誉のために特攻に行くしかないと信じている加藤(小野塚勇人)、そんな彼らを見守る鶴屋食堂の女将、ツル(松坂慶子)。そして出撃の時を迎える彰と、百合へと書かれた手紙。「愛する誰かとともに生きたい」という、いまでは当たり前の願いを胸に持ってる生きる登場人物の表情と、彼らに寄り添った主題歌が、胸を打ち、涙を誘う予告編となっている。

同じく解禁となったビジュアルは、この作品にとって最も印象的な場面である百合の丘で、2人が見つめ合い、彰から百合へ“百合の花”を手渡している印象的なものとなっている。「あなたと一緒に生きたい」という百合の希望、「君のために生きたい」という彰の決意が新たなキャッチコピーとして追加され、お互いを愛しく大切に思いながらも、交わることのない未来が暗示される。ほかキャスト6名の場面写真も解禁され、笑顔や切ない表情、真剣な表情など、この時代を懸命に生きた日々の一瞬が切り取られている。

また、ムビチケの販売が9月29日(金)より開始されること、そして全国の上映劇場リストもあわせて発表となり、情報盛りだくさんの本作。号泣必至のラブストーリーに注目しよう。

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