BE:FIRSTのLEO、『ザ・クリエイター/創造者』に「感動をもらった」ギャレス・エドワーズ監督に熱い感想&質問ぶつける|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
BE:FIRSTのLEO、『ザ・クリエイター/創造者』に「感動をもらった」ギャレス・エドワーズ監督に熱い感想&質問ぶつける

イベント

BE:FIRSTのLEO、『ザ・クリエイター/創造者』に「感動をもらった」ギャレス・エドワーズ監督に熱い感想&質問ぶつける

SFアクション映画『ザ・クリエイター/創造者』(10月20日公開)の来日記念トークセッションが10月18日に六本木アカデミーヒルズで開催され、ギャレス・エドワーズ監督とダンス&ボーカルグループ「BE:FIRST」のLEO、千葉工業大学未来ロボット技術研究センターの所長で、ロボットクリエイターの古田貴之が出席。本作にも大いに感銘を受けたというLEOが、エドワーズ監督に熱い感想をぶつけた。

『ザ・クリエイター/創造者』の来日記念トークセッションが行われた
『ザ・クリエイター/創造者』の来日記念トークセッションが行われた

GODZILLA ゴジラ』(14)、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(16)を手がけたエドワーズ監督の最新作となる本作。人類と人工知能(AI)の戦争が激しさを増す近未来を舞台に、元特殊部隊のジョシュア(ジョン・デヴィッド・ワシントン)が人類を滅ぼす兵器を創りだした“クリエイター”の暗殺に向かうなか、純粋無垢な超進化型AIの少女アルフィー(マデリン・ユナ・ヴォイルズ)と出会い、少女を守り抜こうとする姿を描く。

ギャレス・エドワーズ監督
ギャレス・エドワーズ監督

この日はマスコミと共に、未来を担う学生たちを招待してイベントが行われた。大きな拍手に迎えられて登場したエドワーズ監督は、「日本の映画の大ファンなので、とてもうれしく思っています」と目尻を下げながらコメント。SFアクション映画の名手であるエドワーズ監督だが、日本好きとしても知られ、日本のコミックやアニメーションから多大なる影響を受けているという。「20年以上前に『子連れ狼』という作品を観ました。子どもと戦士のすばらしい関係を見て、このような映画をつくりたいと思っていました。日本の映画は、本作のインスピレーションのもとになりました」と明かし、あらゆる日本発のものを「盗みながらこの作品をつくりました。なにかお返ししなければと思っています」と茶目っ気たっぷりに語った。

「刺さるものがあった」と感想を語ったLEO
「刺さるものがあった」と感想を語ったLEO

映画好きとして知られ、新時代を代表するアーティストとしてイベントに招かれたLEOは、「予告編が出た時からすごく楽しみにしていた」と口火を切り、「このような場所をいただいてびっくりしましたし、とてもうれしかったです」と感激しきり。本作を通して「正義とはなにかというものを考えさせられた」そうで、「観させていただいた時期は、光や闇についてすごく考えていた時期でもあった。光は正義なのか、闇は悪なのか、それが逆な人もいるよなとか考えていた時に観させていただいた。自分のなかで刺さるものがあった。いまの自分が観られて幸せだったなと思います」と熱い感想を口にすると、エドワーズ監督も「アリガトウゴザイマス」とうれしそうな笑顔を見せていた。


千葉工業大学未来ロボット技術研究センターの所長で、ロボットクリエイターの古田貴之
千葉工業大学未来ロボット技術研究センターの所長で、ロボットクリエイターの古田貴之

また古田は「監督のことを尊敬と敬意を表して、“スーパーオタク”と言いたい」とキッパリ。「ロボットの映画は数々あるけれど、本作はドキュメンタリーに見えた。なぜこんなにもドキュメンタリーに見えるかというと、劇中に出てくるロボットの描写などが、研究者から見てもとても正しい。未来の技術をそのまま描いている。学会推奨の教育ビデオにしたい。恐るべしですよ」と未来のAIロボット技術を実感できる映画だと太鼓判を押した。その後も「学会で研究していましたか?」「リアルなAIの描写があった。どこからヒントを得たんだろう。未来から来ました?」と完成度に驚いていた古田だが、エドワーズ監督は「タイムマシーンで未来に行ってこの映画をつくったんです」と楽しそうに話していた。

 ギャレス・エドワーズ監督の話に熱心に耳を傾けたLEO
ギャレス・エドワーズ監督の話に熱心に耳を傾けたLEO

LEOが、エドワーズ監督に質問を投げかける場面もあった。「自分は音楽を作る身として、“いま作るべきもの”をすごく大事にしている。この映画はいまつくるべき、いま観るべき映画だと思いました。そういったことは意識していますか?」とLEOが尋ねると、エドワーズ監督は「ノー」とにっこり。「私はとても幸運だったんですね。この映画が時代に合っている、タイムリーであると感じてもらえたことはとても幸いなことです。この作品は5年前につくっても、20年前につくってもタイムリーになったのかなと思います。なぜなら我々は人間は、同じような行動を繰り返しているから。この物語は不滅であり、永遠です」と普遍的なものを描きつつ、観客に新たな視点を与えられることが映画づくりの大きな魅力だと話した。

笑顔で手を振った
笑顔で手を振った

「ストーリーテリングというのは、嘘だと思います。ストーリーを語るということは、ない話を作りあげること。嘘をつくんだったら、大きく」と微笑みつつ、「SFならば、いままで信じていたものが嘘なのではないかと、疑問を沸かせるようなストーリーを作ることができる」とSF愛をたっぷりと語ったエドワーズ監督は、「『子連れ狼』を観た時から、この映画は始まっています。(プロモーションの)最後の地が東京。最適な場所になった」と感無量の面持ち。LEOは「映画ファンとしてもすごく楽しい、最高の映画。いま観てよかったなという感動をもらった映画です。僕が20代ですが、いろいろな年代の人に観てほしいですし、いろいろな感情を持ち帰って、いろいろなことを考えてほしいと思います」とメッセージを送っていた。

取材・文/成田おり枝

SF映画は新たな次元へ…世紀の1作を見逃すな!『ザ・クリエイター/創造者』特集【PR】

関連作品