絵本型ケースに、アニメ&実写版を楽しめるセットも!ディズニー100周年記念パッケージを映画ライターが開封レコメンド - 3ページ目|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
絵本型ケースに、アニメ&実写版を楽しめるセットも!ディズニー100周年記念パッケージを映画ライターが開封レコメンド

コラム

絵本型ケースに、アニメ&実写版を楽しめるセットも!ディズニー100周年記念パッケージを映画ライターが開封レコメンド

アニメーション版と実写版の観比べが楽しい!「ミュージカル・MovieNEX コレクション」

ディスクケースを開くとそれぞれのジャケットイラストが並ぶ形に
ディスクケースを開くとそれぞれのジャケットイラストが並ぶ形に撮影/當麻結菜 [c]2023 Disney

ディズニー・アニメーションの歴史を振り返った時、そこには必ずと言っていいほど名曲の数々がキャラクターや映像とセットになって記憶に甦ってくる。さらに、ミュージカルともなれば、何曲ものナンバーと共に心ときめく度数がアップするわけで、ディズニーのミュージカル・アニメーションは、映画の一つのジャンルと断言してもいいほど。

そのミュージカル作品のなかで個人的に最高の一作を聞かれたら、やはり『美女と野獣』を挙げないわけにはいかない。アニメーション版をリアルタイムで観た時は、主人公2人だけの舞踏会のシーンの、めくるめく映像と音楽の相乗効果に全身が震えたことがいまも鮮明に覚えている。そして実写版でのあまりの再現度に、時を超えて感動と喜びが再び押し寄せてきたことを忘れられない。

「美女と野獣 ミュージカル・MovieNEX コレクション」の展開図
「美女と野獣 ミュージカル・MovieNEX コレクション」の展開図[c]2023 Disney

ただし今回のパッケージになった4作を眺めると、最も重要な作品として輝いているのは『シンデレラ』かもしれない。かつて私は開園間もない東京ディズニーランドで、ショーやパレードのダンサーをしていた。共演者としてアメリカから来たダンサーが有名なキャラクターを演じていたのだが、最も近寄りがたかったのがシンデレラだった。ほかの親しみやすいキャラクターと違って、特別なオーラを放つシンデレラは、ディズニーの原点である「夢」と「魔法」を体現していたのだろう。『シンデレラ』のなかの名曲、「夢はひそかに」がパレードやショーで様々にアレンジされて使われたことも思い出深いし、パークの中心にあるステージでのキャッスルショーで踊った時は、背後のシンデレラ城が異世界へ導いてくれた気がした。現在もディズニー作品のオープニングに登場するシンデレラ城は、夢の世界へ誘(いざな)う役割を果たしており、やはり『シンデレラ』は特別な作品なのだと信じている。


アニメーション版と実写版の場面カットもあしらわれており、名シーンの比較を一瞬で楽しめる
アニメーション版と実写版の場面カットもあしらわれており、名シーンの比較を一瞬で楽しめる撮影/當麻結菜 [c]2023 Disney

今回のパッケージを開くと、両面にそれぞれアニメ版と実写版の写真が配置され、名シーンの比較を一瞬で楽しめ、いかに忘れがたい名作なのかを改めて伝えてくれる。両方のバージョンを観直したくなるのはもちろんだが、その美しいレイアウトや上品なカラーによって、パッケージを手に取るだけでテンションが上がるという意味で、いつまでも手元に置いておきたい逸品なのは間違いない。(斉藤博昭)

ディズニー創立100周年記念パッケージの詳細はこちら

関連作品