アクアマンとDr.コトーに同時に出会える島はどこ?与那国島のディープツアーに行ってみた
想像が膨らませる、謎が多い「海底遺跡」
さらに、与那国島の海の底には、「海底遺跡」と呼ばれる不思議なスポットがある。巨大構造物のような「与那国島海底地形」が眠っており、約1 万2000 年前に一夜にして海底に沈んでしまったと言われる“アトランティス大陸伝説”にゆかりある場所として知られている。約37年前に、地元ダイバーによって偶然発見され、自然によって造られたものなのか、人工的に造られたものなのか、いまだに謎が多い。
世界中からダイバーたちが訪れる名所である「海底遺跡」。残念ながら、与那国島を訪れた編集部員は海で泳ぐことができない金づちで、実際に見ることができなかったので、「海底遺跡」で行われた『アクアマン/失われた王国』との姉妹都市提携の調印式を記録した映像で、「海底遺跡」への“ダイビング”を体験してみよう。
澄んだ海中に、水中のピラミッドを思わせるくらい不思議な“構造物”が忽然と現れた。ただの岩ではないことは一目瞭然。階段のような直角な部分や、通路のように平坦な部分などがあり、自然物とは思えないほどで、まるで巨大な水中の城だ。さらにダイバーたちの周りで、1匹のウミガメがのんびりと泳いでいる。実に自然と人間の共生のすばらしさが感じられるカットだ。
アクアマンが統治するアトランティス王国に行ってみたというような気分になった。本作では、アクアマンたちが海底世界にかつ存在したといわれる、伝説の“7つ目の王国”という失われた王国を探すが、もしかしたら、与那国島の「海底遺跡」はその7つの王国ともゆかりが深い場所かもしれないと想像が膨らむ。
本作で、陸で育てられたアクアマンことアーサーが、海中の王国で育てられた弟のオームに、チーズバーガーなど人間の食べ物のおいしさを教えるシーンは笑いを誘う。与那国そばや、地元でとれたハラゴのお刺身、車えびの塩焼き、ジーマーミー豆腐など、与那国でしか楽しめないご当地料理のおいしさもぜひアジアの国からアクアマンに伝えたい。
あっという間に与那国島での旅のフィナーレが近づいてきた。またいつか再びここで海に映る夕日を眺めて、アクアマンのアトランティスに思いを馳せながらジャーニーを満喫してみたい。
取材・文/編集部