複雑な背景が悲し過ぎ!?『スパイダーマン』シリーズの“ヴィラン”を振り返り[スパイダーマン・タイムズ #3]|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
複雑な背景が悲し過ぎ!?『スパイダーマン』シリーズの“ヴィラン”を振り返り[スパイダーマン・タイムズ #3]

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複雑な背景が悲し過ぎ!?『スパイダーマン』シリーズの“ヴィラン”を振り返り[スパイダーマン・タイムズ #3]

ヒーロー映画に不可欠なのが、“ヴィラン(悪役)”の存在。平和を乱し、人々を恐怖させるヴィランを倒すことこそが、ヒーローの使命なのだから。『スパイダーマン』シリーズが高い人気を誇っている理由の一つには、魅力的なヴィランの存在がある。個性豊かな彼らとの確執が、スパイダーマンの活躍を盛り上げているのだ。そこで今回は、どこか人間らしくて哀愁めいたヴィランをシリーズを通しておさらいしてみたい!

シリーズ第1号のヴィランは『スパイダーマン』に登場するグリーン・ゴブリン
シリーズ第1号のヴィランは『スパイダーマン』に登場するグリーン・ゴブリン[c] 2002 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved. Spider-Man Character R & [c] 2012 Marvel Characters, Inc. All Rights Reserved.

記念すべきヴィラン第1号が『スパイダーマン』(02)のグリーン・ゴブリン。その正体はピーター(トビー・マグワイア)の親友ハリー(ジェームズ・フランコ)の父で科学者のノーマン・オズボーン(ウィレム・デフォー)だ。ピーターにも父親のように接していた彼は、人体増強剤により邪悪な別人格に変貌してしまう。華奢なスパイダーマンとは対照的な、いかつい戦闘スーツ姿も圧巻。なお『スパイダーマン3』(07)では、父の復讐を果たすためハリーがニュー・ゴブリンとなってスパイダーマンに戦いを挑む。

【写真を見る】『スパイダーマン2』ではドクター・オクトパス(アルフレッド・モリーナ)がスパイダーマンの前に立ちはだかる!
【写真を見る】『スパイダーマン2』ではドクター・オクトパス(アルフレッド・モリーナ)がスパイダーマンの前に立ちはだかる![c] 2004 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved. Spider-Man Character R & [c] 2012 Marvel Characters, Inc. All Rights Reserved.
『アメイジング・スパイダーマン』では巨大なトカゲの怪物がスパイダーマンの敵に
『アメイジング・スパイダーマン』では巨大なトカゲの怪物がスパイダーマンの敵に[c] 2012 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved. Marvel, and the names and distinctive likenesses of Spider-Man and all other Marvel characters: TM and [c] 2015 Marvel Entertainment, LLC & its subsidiaries. All Rights Reserved.

『スパイダーマン2』(04)のヴィランはドクター・オクトパス(アルフレッド・モリーナ)。もとは愛妻家でピーターも尊敬する科学者だったが、体に装着した作業用アームのAIが暴走し、4本の鋼の腕を持った怪物となる。また、『アメイジング・スパイダーマン』(12)のリザード(リース・イーヴァンズ)の正体も、ピーター(アンドリュー・ガーフィールド)の父の遺伝子研究を引き継いだ科学者だ。自らを実験台にした結果、トカゲの怪物になってしまう。彼らヴィランと化した科学者は、特殊なクモに咬まれ超能力を持ったピーターとはある意味“仲間”。いずれもピーターの理解者だったことも、葛藤のドラマを生み出した。

『スパイダーマン3』ではサンドマンが登場!
『スパイダーマン3』ではサンドマンが登場![c] 2007 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved. MARVEL, and all Marvel characters including the Spider-Man, Sandman and Venom Characters TM & [c] 2012 Marvel Characters, Inc. All Rights Reserved.

『スパイダーマン3』(07)のヴィランは犯罪者マルコ(トーマス・ヘイデン・チャーチ)。脱走中に研究所の実験に巻き込まれ、砂のように身体を自由に変形させるサンドマンに。実はピーターの叔父を殺した犯人だが、その理由は病気の娘の治療費を稼ぐためだった。同作のヴェノムは宇宙生物だが、成功に目がくらんだカメラマンに取り憑き悪の塊と化す。

『アメイジング・スパイダーマン2』のヴィランはエレクトロ(ジェイミー・フォックス)
『アメイジング・スパイダーマン2』のヴィランはエレクトロ(ジェイミー・フォックス)[c] 2014 Columbia Pictures Industries, Inc. and LSC Film Corporation. All Rights Reserved. [c] 2014 Marvel Entertainment, LLC and its subsidiaries. All Rights Reserved.

電気を自在に操る『アメイジング・スパイダーマン2』(14)のエレクトロ(ジェイミー・フォックス)は、スパイダーマンに憧れるあまり逆恨みをした電気技師。また同作のグリーン・ゴブリン(デイン・デハーン)は、自身の難病を克服するため悪の道へ突き進む。巨大な戦闘スーツを来たライノ(ポール・ジアマッティ)も登場するが、シリーズ中“単なる悪党”は彼だけだった。

『スパイダーマン:ホームカミング』ではスパイダーマンと戦うのは大きな翼を持ったバルチャー
『スパイダーマン:ホームカミング』ではスパイダーマンと戦うのは大きな翼を持ったバルチャー[c]Marvel Studios 2017. [c]2017 CTMG. All Rights Reserved.
バルチャーの素顔は労働者エイドリアン・トゥームス(マイケル・キートン)(『スパイダーマン:ホームカミング』)
バルチャーの素顔は労働者エイドリアン・トゥームス(マイケル・キートン)(『スパイダーマン:ホームカミング』)[c]Marvel Studios 2017. [c]2017 CTMG. All Rights Reserved.

最新作『スパイダーマン:ホームカミング』(8月11日公開)には巨大な翼で大空を飛ぶバルチャーが登場する。その素顔は仲間と工事業を請け負う労働者エイドリアン・トゥームス(マイケル・キートン)。家族や仲間を養うため、犯罪に手を染める。しかもピーター(トム・ホランド)自身とも意外な接点を持っており、事態を思わぬ方向に導いていく。

複雑な背景を持つヴィランを通し、真の正義とは何かを学んでいく…そんなドラマチックな展開も『スパイダーマン』シリーズの大きな特徴。この機会に、人間らしいヴィランの魅力に迫ってほしい!【トライワークス】

★★★集中連載“スパイダーマン・タイムズ”では、『スパイダーマン:ホームカミング』の魅力を、様々な角度からお届け。次回の配信では、これまでのシリーズと最新作の“ヒロイン”に注目します。『スパイダーマン』シリーズを彩ってきた個性豊かなヒロインたちが登場するのでお楽しみに!★★★

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