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【ネタバレあり】A24の衝撃作『トーク・トゥ・ミー』、驚きの結末に観客の評価は?

コラム

【ネタバレあり】A24の衝撃作『トーク・トゥ・ミー』、驚きの結末に観客の評価は?


※これ以降、本記事はストーリーの核心に触れる記述を含んでいます。未見の方はご注意ください。

残された“謎”にさまざまな解釈が。○○は○○○○だった!?

本作の劇中には、たくさんの謎が散りばめられている。答えが提示されるものや、なんとなくわかるものもあれば、なにも触れられないままになっているものもあり、すでに映画を観た人の多くが誰かと語り合いながら考察を重ねたいと考えているのではないだろうか。

続編も決まっている『TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー』は公開中!
続編も決まっている『TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー』は公開中![c] 2022 Talk To Me Holdings Pty Ltd, Adelaide Film Festival, Screen Australia 

試写会の来場者のなかにも「監督はこの作品を通じてどのようなメッセージを伝えたかったのか。また、みんなは何を受け取ったのか」(男性・20代)と、他者の視点が気になって仕方がないという声が。ここからは、観客がどのシーンや登場人物に引っ掛かりを覚え、議論したい/語り合いたいと思ったのかを一気にピックアップしていこう。そこに着目しながら2回目や3回目を観れば、なにか新たな発見ができるはずだ。

まずもっとも多くの観客が気になったのは、ジェイドの弟のライリーについてだ。彼が“90秒憑依チャレンジ”に参加し、ミアの母親の霊を呼び寄せたことから悲劇は始まる。突如として自傷行為に及んだライリーはなんとか一命を取り留めて入院。しかし一度居座った霊は憑いて離れない。終盤でミアが病室を訪れるシーンでは変わり果てた姿となり、衝撃的なラストへとつながる。

観客からは「ライリーにミアの母の霊が憑依した理由について」(女性・20代)「なぜライリーが選ばれた?」(男性・20代)、「90秒を超えていたにしても、ライリーには霊を惹きつける何かがあったのでは」(男性・20代)と、根本の部分について深読みする声もあれば、後半の展開の真相が気になったという声も多数。

ミアの親友ジェイドの弟ライリーは、このあととんでもないことに…
ミアの親友ジェイドの弟ライリーは、このあととんでもないことに…[c] 2022 Talk To Me Holdings Pty Ltd, Adelaide Film Festival, Screen Australia 


「ライリーはどこに行っていたのか」(女性・20代)
「弟の今後が気になりました」(男性・20代)
「最後のボス的霊は外界でどのような存在なのか。ライリーから出てこれた理由を掘り下げたい」(男性・20代)
「乗り移っていた本元のおじいさん!?みたいなおばけは何者なんだろうと思った」(女性・40代)


ライリーをめぐる終盤の描写については、心理学を学んでいるという方からこんな意見も。「統合失調症の事例に似ていると感じました。後半のミアが霊と会話しているシーンなど」(女性・20代)。また、詳細が明かされないままのミアの母親の死の真相も「ミアの母親の死因は本当に自殺だったのかどうか」(女性・20代)「母の霊の真実」(男性・10代)「ミアの母親が結局どのようにして死んだのか」(男性・10代)と、議論が後を絶たない重要ポイントだ。

これらの“謎”が、そのまま続編へとつながるのか。「ミアのその後が気になります。ミアが死界でどう行動するかが楽しみです」(男性・20代)と、今作から直結したストーリーが続編で展開することを期待する声もある。このままミアを主人公にしたストーリーが描かれるのか、それともライリーをはじめとしたほかの登場人物にフォーカスが当たるのか。別の視点や過去の物語など、さまざまなパターンの続編が予想されている。

衝撃のクライマックスを迎えたミアは、続編ではどうなるのだろうか…
衝撃のクライマックスを迎えたミアは、続編ではどうなるのだろうか…[c] 2022 Talk To Me Holdings Pty Ltd, Adelaide Film Festival, Screen Australia 

「様々なテーマでやるといい。もっと深掘りしてほしい」(男性・20代)
「色々な国で文化の違いからくる恐怖が見たい」(女性・40代)
「手についてもっと知りたい」(女性・40代)
「手を軸とした新たな若者たちのドラマに期待します」(男性・60代)
「手がどういった経緯でああなったのかを描いてほしい」(女性・20代)


こういった声からもわかるように、“ミアのその後“と“手の正体”が、観客が続編に期待する大きなポイントとなっているようだ。はたしてフィリッポウ兄弟は続編で我々にどんな物語と恐怖を見せてくれるのだろうか。

まだ本作を観ていないという人はもちろんのこと、すでに観た人ももう一度映画館に足を運んで細部まで目を凝らし、自分なりの解釈で誰かと熱く語り合ってみてほしい!

文/久保田 和馬


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