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「柱稽古編」に向け物語はますますヒートアップ!鬼舞辻無惨、上弦の鬼たちとの戦いで“カギ”となり得る3つのキーワードに迫る

コラム

「柱稽古編」に向け物語はますますヒートアップ!鬼舞辻無惨、上弦の鬼たちとの戦いで“カギ”となり得る3つのキーワードに迫る

太陽を克服した禰豆子

鬼を倒すごとに成長を遂げていく炭治郎たちと同じように、鬼と化した禰豆子もまた、数々の戦いを通して、様々な特殊能力を開花させてきた。まず、下弦の伍・累(声:内山昂輝)との戦闘中に会得したのが、自身の血を燃やし、爆ぜさせ、鬼本体と鬼が生みだしたものを燃やす血鬼術”爆血”。遊郭での戦いでは、興奮状態によって鬼化が進み、額には鬼の象徴ともいえる角も現れて、上弦の陸の妹、堕姫(声:沢城みゆき)を上回るほどの戦闘力と回復再生速度を見せつけた。

鬼化した禰豆子が驚異的な戦闘力を見せる
鬼化した禰豆子が驚異的な戦闘力を見せる[c]吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

爆血には、その応用として、解毒薬が効かない鬼の毒による負傷者を治癒する力があるが、「刀鍛冶の里編」ではさらなる新たな力も判明。炭治郎が半天狗の分裂体と戦っていた時、禰豆子は炭治郎の刀を素手でギュッとつかみ、滴り落ちる爆血を刃に纏わせることで、刃を燃やすという驚きの行動に出る。燃えることで刀の温度が上がり、赤色へと変色した“爆血刀”は、血鬼術の威力が加わって、攻撃力が格段にアップ。赤く染まった刀を目にした炭治郎の脳裏には、耳飾りの剣士が持つ漆黒の刀が戦う時だけ赤くなっていた…という先祖の記憶が甦る。

さらに、炭治郎が半天狗を追い詰めるなか、夜が明けて朝日が昇り、日の光の下、禰豆子が戦いを終えたばかりの兄と対面する。日光を浴びた当初は、ジュウジュウと身体が焼ける音を出し、煙が立ち上っていた禰豆子だったが、最終的には塵になることなく、炭治郎に歩み寄り、「お、お、おはよう」と鬼になって以来、初めての言葉まで発したのだ。禰豆子の血の成分を研究し、その秘めたパワーに驚いた珠世(声:坂本真綾)も予測していた“太陽の光の克服”が現実になった瞬間だった。

そもそも鬼を倒す方法は、”太陽光を浴びせる”、”日輪刀で頸を斬る”の2つのみ。上弦の鬼たちにも脅威を与える存在として君臨し、事実上の弱点といえば太陽の光だけだった無惨にとって、太陽の克服は千年以上にわたる悲願だ。


日光に当たっても死なない身体になるため、無惨は太陽に負けない特殊体質の者と、日の光を克服できる秘薬“青い彼岸花”を探すことを最優先としてきた。禰豆子が太陽を克服したことを知ったいま、もはや青い彼岸花を探したり、むやみに鬼を増やしたりする必要はなく、ただ禰豆子を捕らえ、喰らい、体内に取り込むだけでいい。禰豆子の太陽の克服は、喜ばしい出来事であると同時に、彼女が無惨のターゲットになってしまったことを示している。

ついに太陽を克服した禰豆子
ついに太陽を克服した禰豆子[c]吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

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