過剰な愛を受けて育った娘の闇を新鋭監督が描く韓流ミステリー『毒親<ドクチン>』日本公開決定!|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
過剰な愛を受けて育った娘の闇を新鋭監督が描く韓流ミステリー『毒親<ドクチン>』日本公開決定!

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過剰な愛を受けて育った娘の闇を新鋭監督が描く韓流ミステリー『毒親<ドクチン>』日本公開決定!

日韓合作ホラー映画『オクス駅お化け』(22)の脚色やキム・ドンワン主演のスリラー『覗き屋』(22)の脚本を担当したキム・スインの長編映画監督デビュー作『毒親<ドクチン>』が4月6日(金)より公開されることが決定。あわせてポスタービジュアルと場面写真が解禁された。

【写真を見る】友人からなにかをささやかれるユリの姿を写したポスタービジュアル
【写真を見る】友人からなにかをささやかれるユリの姿を写したポスタービジュアル[c]2023, MYSTERY PICTURES, ALL RIGHTS RESERVED

本作は『オクス駅お化け』のスタッフが再結集したミステリー映画。成績が優秀な高校生ユリと、誰よりもユリを愛する母親ヘヨン。2人は誰が見ても完璧で理想の母娘として周囲の人々から羨ましがられている。しかし、実はユリは母へヨンの度を過ぎた教育と執着に長年悩まされていた。ある模擬試験の当日、学校には登校せず姿を消したユリは、キャンプ場で遺体となって発見される。捜査に乗りだしたオ刑事は、自殺の可能性が高いと見ていたが、ヘヨンは頑なに認めようとしない。逆に担当教員ギボムが、ユリを呼びだしていたことを知ったヘヨンは、その教員を疑い裁判を起こす。事件を探れば探るほど徐々にヘヨンの歪んだ母性愛が浮かび上がり、やがて衝撃の真実があらわになる。

ヘヨン役のチャン・ソヒは本作で6年ぶりのスクリーン復帰
ヘヨン役のチャン・ソヒは本作で6年ぶりのスクリーン復帰[c]2023, MYSTERY PICTURES, ALL RIGHTS RESERVED

母ヘヨンを演じるのは、韓国で国民的人気を誇ったテレビドラマ「ストーリー・オブ・マーメイド」、「妻の誘惑」などの主役を務めたチャン・ソヒ。数々のドラマに出演しているが、本作で6年ぶりのスクリーン復帰をはたしている。そして娘ユリを、モデルとして活躍したあと、Netflixシリーズ「ペーパー・ハウス・コリア:統一通貨を奪え」で注目を集めたカン・アンナが演じる。

モデルとして活躍したあと、「ペーパー・ハウス・コリア:統一通貨を奪え」で注目を集めたカン・アンナがユリを演じる
モデルとして活躍したあと、「ペーパー・ハウス・コリア:統一通貨を奪え」で注目を集めたカン・アンナがユリを演じる[c]2023, MYSTERY PICTURES, ALL RIGHTS RESERVED

日本では「モンスターペアレント」という言葉で広く認知されたが、韓国では現在、子どもへの過剰な教育やしつけを強いる親の存在が、大きな社会問題となっている。本作はその名の通り子どもにとって“毒なる親”といえる存在を、母親、娘、周囲の人間それぞれの視点で描きながら、息つく間もない展開で観るものを釘付けに物語に仕上がっている。

このたび解禁されたポスタービジュアルには、ユリが、学園内で同級生の友人イェナ(チェ・ソユン)に後ろからなにかをささやかれている姿が映しだされ「あまりにも強すぎる母の愛が、彼女を壊していく―」というキャッチコピーが添えられている。


女性監督が韓国社会の実相にミステリー映画で切り込んだ本作。新鋭の監督デビュー作をぜひ劇場で見届けてほしい。

文/スズキヒロシ

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