今年のGWは『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』の一強ムード!円安が“1億ドル到達”への最大の試練に?|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
今年のGWは『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』の一強ムード!円安が“1億ドル到達”への最大の試練に?

コラム

今年のGWは『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』の一強ムード!円安が“1億ドル到達”への最大の試練に?

2024年のゴールデンウィークの幕開けを告げる週末となった4月26日から4月28日の全国映画動員ランキングが発表され、『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』(公開中)が今週もダントツで首位をキープ。昨年は強敵『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』(23)の登場によって叶わなかった3週連続首位を2年ぶりに勝ち取り、今年のGW戦線の“一強”を堂々アピールする結果となった。

シリーズ累計動員1億人を突破!『名探偵コナン』が堂々V3

【写真を見る】史上最速でシリーズ累計動員1億人に!メモリアルムービーには過去の名シーンがぎっしり
【写真を見る】史上最速でシリーズ累計動員1億人に!メモリアルムービーには過去の名シーンがぎっしり[c]2024 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

公開3週目を迎えた『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』の週末3日間の観客動員数は94万人、興行収入は13億5500万円と、動員&興収ともに前週対比70%の成績。昨年の『名探偵コナン 黒鉄の魚影』(23)はGW前の週末とGW最初の週末の対比が動員74%・興収73%だったので、それよりは若干下落が大きくなったように見えるのだが、そもそもの数字が前作を上回っているのでまったく悲観するような内容ではない。

4月29日の祝日を含む公開18日間の累計成績は、動員644万9000人、興収92億9100万円。『黒鉄の魚影』は公開17日間で動員537万人と興収77億円であり、祝日分を加味しても、その差は前週よりもさらに大きくなっていることがわかる。ちなみにその『黒鉄の魚影』は、GWの終盤となる公開4週目末に公開3週目末をわずかに上回る成績を叩きだし、そこでシリーズ初の興収100億円を達成している。『100万ドルの五稜星』が次週も今週に匹敵する成績をあげられるかは読めないが、前作よりも早く興収100億円に到達することは間違いないだろう。

公開3週目も昨年以上のペースで駆け抜け、ゴールデンウィーク本番へ!
公開3週目も昨年以上のペースで駆け抜け、ゴールデンウィーク本番へ![c]2024 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

日本歴代興収ランキングでは、早くも61位まで浮上してきた『100万ドルの五稜星』。怪盗キッドが前回登場した『名探偵コナン 紺青の拳』(19)の興収93億7000万円を抜き去るのは時間の問題で(おそらく4月中に達成するのではないだろうか)、『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』(22)の興収97億8000万円も数日中に超えてくることになる。その先に待ち構える『黒鉄の魚影』の興収138億8000万円を追い越す日も決して遠くはない。


そしてこの週末で、「名探偵コナン」の劇場版シリーズ(総集編は含まず)の累計観客動員数が1億人を突破したという知らせも。過去に日本の映画シリーズでこの大記録を達成しているのは「映画ドラえもん」シリーズ(34作目の『映画ドラえもん 新・のび太の大魔境〜ペコと5人の探検隊〜』で達成)と「ゴジラ」シリーズ(29作目の『シン・ゴジラ』で達成)のみ。27作目での達成は史上最速であり、『名探偵コナン 純黒の悪夢』(15)以降の8作品で累計動員の半分以上を占めているのも興味深いところだ。

この快挙達成を記念して、歴代劇場版シリーズの名場面を詰め込んだメモリアルムービーが解禁され、さらに原作者の青山剛昌らから喜びのコメントも。「偶然にも今年の映画のタイトルの『100万ドル』が大体1億円なので、そういう運命だったのかも♪…え?円安だから1億円以上だって?そうカタいこと言わないで(笑)」という青山のコメントにもあるように、現在は歴史的円安のまっただなか。期待がかけられている“1億ドル”も公開時点では約153億円だったが、現在は約156億円となっている。為替の変化に左右されない確固たる“1億ドル”を記録するためには、GW期間中にどこまで数字を伸ばせるかがカギとなるだろう。

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