”芸人になる夢”は「叶えたあとも、ずーっと楽しい」と語るニューヨークが、『トラペジウム』高山一実が描いたアイドル像に感服!「只者じゃないです、あの人は」 - 2ページ目|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
”芸人になる夢”は「叶えたあとも、ずーっと楽しい」と語るニューヨークが、『トラペジウム』高山一実が描いたアイドル像に感服!「只者じゃないです、あの人は」

インタビュー

”芸人になる夢”は「叶えたあとも、ずーっと楽しい」と語るニューヨークが、『トラペジウム』高山一実が描いたアイドル像に感服!「只者じゃないです、あの人は」

「ゆうが明確にメンバーを選んでいったように、僕も相方は普通のやつがいいなと思っていました」(屋敷)

――ゆうは「東西南北の美少女を集めてアイドルになる」という明確な目標を持ち、“西の星”大河くるみ(声:羊宮妃那)、“南の星”華鳥蘭子(声:上田麗奈)、“北の星”亀井美嘉(声:相川遥花)を選んで仲間にしますが、ニューヨークの場合は屋敷さんが嶋佐さんを誘って結成されたんですよね?

屋敷「そうです。ゆうが明確にメンバーを選んでいったように、僕も相方は普通のやつがいいなと、どこかで思っていました。同期に鬼越トマホークとかデニスがいるんですけど、そういう環境もあって王道で行きたかったのかもしれないですね。いやでも、そんなにはっきりした作戦はなかったかな。(デニスの)ゆきおちゃん(植野行雄)から『コンビ組もう』って言われたら組んでいたかもしれんし(笑)。ただ、自分がツッコミをやるってことだけは決めていました」

ゆうのねらい通り、4人はテレビ番組のスタッフの目に留まり、レギュラー出演することに
ゆうのねらい通り、4人はテレビ番組のスタッフの目に留まり、レギュラー出演することに[c]2024「トラペジウム」製作委員会

――嶋佐さんを誘った決め手は?

屋敷「なんとなくの雰囲気としか言いようがないですね。しっくりくるやつがおったから声掛けたって感じです」

嶋佐「NSCっていろんな授業があるんですけど、屋敷は成績が優秀って噂になっていたんですよ。しかもツッコミだし、見た目もシュッとしてるし。なので誘われた時は、すぐにやりましょうかって即決でした。当時別の人と組んでいたんですけど、彼には解散を告げて、乗り換えた感じです」

屋敷「そういうことはよくあるんですよね。嶋佐も『トラペジウム』みたいなの書いたらいいんじゃない?お笑い版トラペジウム。高山さんに公認もらって(笑)。東くんと西田くんみたいなキャラ出して…」

嶋佐「ちゃんと映画化してくれます?映画化を約束してくれるなら書きますけど。ちょっと高山さんに書き方教えてもらうわ(笑)」

原作は元乃木坂46の高山一実による同名小説
原作は元乃木坂46の高山一実による同名小説[c]2024「トラペジウム」製作委員会

「アイドルになってからの4人それぞれの葛藤が描かれているのもリアル」(嶋佐)

――番組でも共演されていた高山さんはどんな印象ですか?

屋敷「ずっとレギュラー番組をやらせてもらっていたんですけど、本当に話しやすいし、お笑いもすごく好きな方で。でも、原作小説を読んだら、“異性と一緒の写真は厳禁”とかアイドルに対する描写がたくさんあって新鮮でしたね。普段接している時は全然感じなかったけど、実はアイドルに対する視点や裏側のことをいろいろ考えていらっしゃるんやなっていうのがわかって、おもしろかったです」

嶋佐「高山さんって投資の本も出しているからね。只者じゃないです、あの人は」

――ニューヨークさんはアイドルの方たちとお仕事をする機会も多いですが、アイドルならではの世界だったり、芸人との違いを感じることはありますか?

屋敷「かっこいいですよ、アイドルのほうが。売れるまですごくしんどい思いをしていたとしても、つらかった話をまったくしないんですよ。芸人だけですよ、ドキュメンタリーで『売れる前めっちゃつらかった~』とか話すの。勝手に芸人になって勝手に売れへんかっただけやのに、すごい美談にして。『ギャラ安い』とか文句言ったりして(笑)。アイドルはそういうところをいっさい見せずに勝負していて、かっこいいです」

嶋佐「アイドルは本当に好きじゃないとできない職業だと思います。プライベートでもなかなか外に遊びにもいけないでしょうし、ライブに向けてすごく練習したりしなきゃいけないし。『トラペジウム』でもアイドルになってからの4人それぞれの葛藤が描かれていますけど、このあたりもリアルでしたね」

屋敷「たしかに、アイドルに対するモチベーションが四者四様やったもんな。ちょっと乗り気な人もいれば、逆に全然乗り気じゃない人もいて。SNSでエゴサする描写とかもありましたけど、やっぱりしんどいですよね。ゆうが『アイドルになりたくない女の子なんていない』みたいなことを言うシーンも、現実味がありました」

夢を追いかけるキラキラと、楽しいだけじゃない苦悩や葛藤も描く『トラペジウム』
夢を追いかけるキラキラと、楽しいだけじゃない苦悩や葛藤も描く『トラペジウム』[c]2024「トラペジウム」製作委員会

「ゆうみたいにエゴの強い人がいないと引っ張っていかれへんのかな」(屋敷)

――ゆうたちは「東西南北」として活動を始めますが、モチベーションの違いでぶつかるシーンもあります。お2人にも意見の食い違いやすれ違った経験はありましたか?

屋敷「仲悪い時期もありましたけど、コンビって2人やからバランス取りやすいというか、よくも悪くもシンプルに解決できるんですよ」

嶋佐「『東西南北』みたいな4人組が一番難しいでしょうね。2人か、それこそ乃木坂46みたいに人数が多いほうが、大変じゃないかもしれない」

――意見がぶつかった時は、どうやって解決されているんですか?

嶋佐「まずぶつかることがそんなにないんですよ」

屋敷「『絶対こうやろ!』みたいなことがないんですよね。どっちも『別にいいよ』というスタンスでいるのが、正しい選択な気がします。でも4人組となると、ゆうみたいにエゴの強い人がいないと引っ張っていかれへんのかな」

嶋佐「それこそ僕は、お嬢様(華鳥蘭子)タイプかもしれないですね。『どっちでもいいじゃん?』みたいな」

屋敷「マネージャーから『この番組どうしますか?』とか聞かれても、『どっちがいい?』とか聞き返していますからね。自分らでは決められへん。それで、マネージャーに『僕もどっちでもいいと思います』って言われて、『え、どうする!?』みたいなのはよくあります(笑)」

ロケに参加し、街のスポットを紹介する
ロケに参加し、街のスポットを紹介する[c]2024「トラペジウム」製作委員会

――もし、お2人が東西南北のメンバーだったとしたら、どういった立ち回りをされると思いますか?

屋敷「ゆうについて行くしかないですね。自分が引っ張っていくことはないと思います」

嶋佐「ゆうに対してめっちゃ不満とか出てきても、直接言えなさそうですね。ゆうには言わず、ほかのメンバーに『ちょっと、ゆうきついな』って」

屋敷「それが一番あかんで。最悪や(笑)」

嶋佐「ケンカとかなるべくしたくないタイプなので」

もしも東西南北に入ったら、「ゆうについて行くしかない(笑)」とコメント
もしも東西南北に入ったら、「ゆうについて行くしかない(笑)」とコメント撮影/湯浅亨

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