「コロセウムまで建てた」…主要キャスト陣が『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』撮影を語る特別映像
名匠リドリー・スコット監督の代表作『グラディエーター』(00)の“その後”を描く続編『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』(11月15日公開)。このたび本作より、主要キャスト4名のコメント映像が到着した。
古代ローマを舞台に、ローマ軍によってすべて奪われた男が剣闘士(グラディエーター)となって復讐を誓う姿を描く本作。前作『グラディエーター』は、第73回アカデミー賞で作品賞、主演男優賞(ラッセル・クロウ)を含む5部門受賞(12部門ノミネート)を果たした。今作もスコットが監督を務めているが、アカデミー賞作品賞受賞作の続編が、同じ監督によって作られるのは、フランシス・フォード・コッポラ監督による『ゴッドファーザー』(72)の続編、『ゴッドファーザー PART II』(74)以来。本作がアカデミー賞作品賞を受賞すれば約50年、半世紀ぶりのシリーズ2作連続受賞となる。
今回、キャスト陣が撮影を振り返るコメント映像が公開された。「本作への出演は人生最高の経験でした」と語るのは主人公ルシアスを演じたポール・メスカル。前作でラッセル・クロウが演じた伝説の剣闘士の息子として、奇しくも父と同じ道を歩むことになるルシアスに抜擢されたことについて、「毎日現場に行き、リドリー・スコット監督と過ごせてとても光栄でした」と偉大なる巨匠との撮影について振り返っている。
続いて、グラディエーターになることを余儀なくされた奴隷の中からルシアスの才能を見出し、己の野望を果たそうとする謎の男、マクリヌスを演じたデンゼル・ワシントンは、「私のキャリア史上最大の作品です。コロセウムまで建てました。壮大であり、美しい。どこを見渡しても、完璧に再現されている。最高です!」と評し、数多くの主演作を世に放ち華麗なるフィルモグラフィを持つ名優にここまで言わしめる本作に期待が高まる。
また、ルシアスにとって因縁の相手となるローマ帝国軍の将軍アカシウスを演じたペドロ・パスカルは、「初めて前作を観た時は忘れもしません。2回も観ました。そんな壮大な作品の続編に参加できるなんて想像もしていませんでした」と待望の参加であったことを明かし、クセの強い双子皇帝の弟、ゲタ帝を演じたジョセフ・クインは「初めてセットを見た時、あまりの迫力に圧倒されました。目の前にあったのは、古代ローマだった。まさに一生に一度の映画です」とさらにパワーアップした伝説的名作の続編に参加したことに心を躍らせた様子を見せた。
11月4日(月・祝)と5日(火)には、第37回東京国際映画祭で実施される特別記者会見とアジアプレミア上映に合わせて、メスカルとワシントンに加えて、フレッド・ヘッキンジャーにコニー・ニールセン、プロデューサーのダグラス・ウィック&ルーシー・フィッシャーの来日も決定。感動的な結末を迎えた前作からどのように物語が展開されていくのか?『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』の公開がとにかく待ち遠しい。
文/平尾嘉浩