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北野武、次のバイオレンス映画は「日本の役者オールスターズで」ギャラは車代のみ

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北野武、次のバイオレンス映画は「日本の役者オールスターズで」ギャラは車代のみ

北野武監督によるバイオレンス・エンタテインメントのシリーズ第3弾『アウトレイジ 最終章』の初日舞台挨拶が10月7日に新宿ピカデリーで開催され、北野武監督、西田敏行、大森南朋、ピエール瀧、松重豊、大杉漣、金田時男が登壇。北野監督が「次は日本の役者オールスターズで。全員、車代だけで出てもらう」と茶目っ気たっぷりに、次なるバイオレンス映画の構想を明かした。

裏社会の男たちが繰り広げる血で血を洗う激しい抗争の行方を描く本作。北野監督は「いよいよ最終章になりました」と口火を切り、「次の映画で恋愛ものとかをやって、バイオレンス映画をちょっと俯瞰的に、客観的に見直したい」と告白。

「そして、先ほど西田さんとも話していたんですが、次に(バイオレンス映画を)やるときは日本の役者オールスターズで。このバイオレンス映画に選ばれいてない役者は“認めらていない”というくらいの追い込み方をして、全員で車代だけで出てもらう。仲代(達矢)さんも500円で出てもらう作戦」と超豪華キャスト陣によるバイオレンス映画への意欲を明かした。

最終章を迎え、「三部作。自分なりにうまいまとめ方をしてあるなという感じ。自分で編集をしていて、映像的な面でも“ああ、これはいいなあ”というかなりの自信作。楽しんでいただければありがたい」と完成作に胸を張っていた。

「すべのてシーンに思い出がある」という西田は、「塩見三省と絡みのシーンがあって。塩見は脳出血の後遺症があって、まだ歩行も自由じゃなかった。私も頚椎を亜脱臼して、歩行が定かじゃなかった。2人とも4人くらいの人に抱えられながら対峙するシーンを撮った」と病を抱えながらの壮絶な撮影を述懐。

「監督に気遣いをしていただいて。“大丈夫だよ、ホンを変えちゃおうか”というくらい優しい言葉をかけていただいた。監督に恩を感じました」と北野監督に感謝しきり。北野監督は「体の悪さ具合が、撮ったときにものすごい迫力で。これは活かさなきゃいけないと思った」と西田と塩見の熱演に感服していた。【取材・文/成田おり枝】

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