阿部寛、『ショウタイムセブン』ジャパンプレミアでPerfumeの一員に?照れながら「寛です」
韓国で大ヒットを記録したソリッドスリラー『テロ,ライブ』(13)を原作に、渡辺一貴監督がオリジナルの展開を大幅に盛り込んだ映画『ショウタイムセブン』(2月7日公開)のジャパンプレミアが1月22日、ニッショーホールにて開催。阿部寛、生見愛瑠、吉田鋼太郎、Perfume(あ~ちゃん、のっち、かしゆか)、渡辺監督が登壇した。
本作は、生放送を舞台に元人気キャスターと爆破テロ犯による駆け引きをリアルタイム進行で描く、サスペンス・エンタテインメント。2025年にキャリア40年を迎える阿部が、初のキャスター役を演じる。
上映を待つ観客の拍手に迎えられ、共演者らと共に登場した阿部は「僕はこういう作品はいままでやったことがない」としたうえで、「ハラハラドキドキの作品です。アナウンサー役をやるというのは今回初めてで、僕にとってもすごくチャレンジングな作品でした」と吐露。爆破テロ事件に巻き込まれる新人アナウンサー、結城を演じた生見は「あらゆるところに伏線が張られているので、最後まで見逃せない、とっても緊張感のある映画になっております。皆さん、楽しみにしていてください」と呼びかけた。
また、「視聴率がすべて」だというプロデューサー、東海林役として司会から紹介された吉田は「視聴率がすべてのプロデューサーをやりました、吉田鋼太郎です」と挨拶。続けて「どこの局のプロデューサーも視聴率がすべてです(笑)」と冗談めかして笑わせた。
本作の主題歌を担当するPerfumeのメンバーは、本編にも本人役で出演。かしゆかは「緊迫感があってハラハラする、リアルタイムで進む映画のなかで、本人役として出させていただいて本当にとても光栄です」、あ~ちゃんは「映画の劇中に出るのは14年ぶり。私たちは歌手なので本当に映画なんて無縁なんですけれども、本人役として出させていただきました」、のっちは「本人役なので役作りする必要なんてまったくなかったはずなんですけど、とっても緊張しました。とってもハラハラドキドキワクワクしながら見られると思います」とそれぞれコメントした。
現場の様子については、生見が「阿部さんがいらっしゃるだけで現場が締まるというか、すごく緊張感のある現場」と説明。さらに「本当に信じられないぐらいのセリフ量を一発でこなされていた」と褒めたたえた。セリフの量に関して、阿部は「過去最高ですね」と告白。そのうえで、「不思議なことに、綺麗なセリフというか、アナウンサーの言葉ってちゃんと考えられているので、意外と覚えやすかったことに自分でびっくりした」と振り返った。
渡辺監督は、本作で過ごした阿部との時間を「ここまでマンツーマンで毎日毎日何時間もお話させていただくことはなかったくらい、綿密にお話をさせていただきました」と回顧。渡辺監督のこだわりで何度も撮り直す場面もあったというが、その一方で「僕自身は満足して、『これでこのシーンできたな』と思ったあとでも、逆に阿部さんのほうから『これはこうしたらもっとよくなりそうだからもう一回やろう』というご提案もいただいたり。本当に阿部さんに引っ張っていただいたなと思っています」と阿部の熱量を伝えると、阿部本人は「主に滑舌ですね。アナウンサーは滑舌が大事」とつぶやいた。
犯人から無茶な要求をされる本作の展開に絡めて、阿部に対して登壇者が“無茶な要求”をする流れになると、生見が「阿部さんのプライベートって本当に想像つかないので、YouTubeでVlogをやってほしい」と要求。阿部は「いつか(笑)」と笑って頷いた。
さらに、かしゆかは「4人で自己紹介できたらうれしい」とPerfumeおなじみの自己紹介を、阿部と4人でしたいとリクエスト。Perfumeメンバーが「かしゆかです」「あ~ちゃんです」「のっちです」とリズミカルに自己紹介すると、阿部は照れながらも「寛です」と続き、「4人合わせてPerfumeです!」とそろってポージング。イベントを盛り上げた。
取材・文/山田健史